2013年8月13日火曜日

エジプトへ..........











わたしには本来どこに行ってみたいとかいう「夢」は全然ないのである。ある日突然「砂漠を歩きたい」という感情が湧きおこり、それならばどこへ行くのかと。はじめは鳥取砂丘に行こうかと考えたが、新聞広告でエジプトのパッケージツアーを見つけこれにしてみようかと思った。それでも、ドバイとかサウジアラビアとかを選ばなかったという事はなんとなく「エジプト」に惹かれていたと言う事なのだろう。



このツアーに決めた理由は、宿泊が2連泊・1泊・3連泊とゆったりとしたスケジュールだったから。それから、列車の旅が含まれていることとナイルのディナークルーズがパックされていたから。つまり、わたしがエジプトに惹かれた理由のひとつはナイル川にある。今までの旅行を考えるといつも「海」がある。私の旅は「水」がキーポイントなのだ。「エジプトはナイルの賜物」・・・そのナイルがどんなものかにも興味があった。結論から言うと、ナイル川はそんなに大きくなかった。中国の揚子江とか黄河を想像していると肩透かしを喰う。



しかし砂漠は雄大だ。そもそもエジプトの都市はナイル川にへばりついている。その他は全て砂漠と言う事。「飛行機で上空から見るとエジプトは砂ばかりですよ。」と現地のガイドさんの言。実際その通りで飛行場の滑走路は砂の中に引かれてあった。どこまでも遮蔽物がない空間で、さぞ滑走路を引くのも自由自在であったろうと思う。



エジプトで駱駝が船に譬えられるように、砂漠は「海」だ。ここにも海があった。J.G. バラードの「バーミリオン・サンズ」などを思い出しながら、エジプトの砂を見つめていた。







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