2013年8月13日火曜日

最近読んだ本からの妄想(1)

「日本人の英語」――― マーク・ピーターセン著





「著者はアメリカ人なので、本書を読むと英語というより米語の使い方がよくわかります。ユーモアたっぷりの語り口で一気に読めて、読み終わった後には確実に英語で論文を書く技術が上がります。驚くべき事に、著者は日本語で本書を書き下ろしています。著者自身が日本語に詳しく、外国語でものを書く事の苦労を知っているためか、解説のポイントは非常に的を射ており、その点でも他のネイティブの著書とは一線を画しています。」



これは、アマゾンでのSecondopinion さんが書いたレヴューの一部です。もちろん、この本を買う前にこのレヴューを読んだのですが、なぜこの方が特に「米語」ということを強調したのかが疑問でした。読み終わって、なるほどピーターセンさんは「アメリカ」という事をところどころで強調しているなと感じました。例えば、「国際英語(アメリカ英語)」と描写している事。また、「as をbecauseや since の意味で使うことは、現在の習慣にはない。むろん、教育のあるアメリカ人にとって、この ”as” は理解できない表現でもないが、古く、英国めいており、改まった感じがする。」と書いています。もちろん、このわたしの感想はこの本を評価するにあたっては主要な事でなく、単なる「思いました」程度のものです。この本に対するわたしの意見は Secondopinion さんと同じく「素晴らしい」です。



他の方もレヴューで書いておられますが、わたしの一番の「目から鱗」も”a” の意味でした。日本語には「ひとつ」ということは、余程強調したい時しか使いません。が、英語では自然に単語についています。つまり日本人は英語を話す場合、先ず単語を思い浮かべそれからこの単語には”a” が必要かどうかを考えます。しかしネイティヴは先ず”a” が在りきで次に単語がきます。ピーターセンによると「単語にaが付いているのではなく、a に単語が付いている」と言う事です。



それで、この事を英会話の先生に訊いてみました。本格的に訊いた訳ではなく、話のついでに訊いただけですけど。その先生は、「そうかもしれない。」と言いました。これからどこへ行くかと聞かれた場合、Ummmm, I’m going to a…(考える時間)…restaurant. とか、a……movie theatre. とか、「a」と「単語」の間で考えているようです。



と言うけれども、やはり”a” には「ひとつ」という意味もあるんですね。この本の帯に書いてある文章です。

I introduced the coach of my tennis club to an ex-wife of my brother.

このan ex-wife は、弟が2回以上は離婚している事を示しているそうです。たくさんいる「元・妻」の中の一人という意味になってしまうという意味で。そう言えば、「of 何々」の場合はof で単語を特定化しているのでその前にくる単語にはthe を用いると聞いたことがあるような・・・。



そこでthe coach です。このthe はこのテニスクラブにはコーチが一人しかいない事を意味しているそうです。このセンテンスが話される前に皆がどのコーチの事を話しているのか知っているという前提があれば、the で良いようですが。初めての場合は「a」というのは、耳ダコですね。でも何回でも間違えるのだが。マルタの学校でわたしが「ホームレスのボス」について話していた時、「a boss」と言ったら、先生に「そのホームレスの集団にはボスが何人もいるのか」と突っ込まれたのを思い出しました。う~~~ん、むつかしいいいい。





疲れたので・・・つづきはまたの機会に!







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