2015年7月23日木曜日

篠田桃紅さんについての追記です。


以前、篠田桃紅さんの著書についてUPしました。と言って、彼女の著作を読んだわけではなく、朝日新聞の書評欄で彼女がインタビューされている記事を読んで、その感想を述べただけですが。

 

重複になりますが、彼女のことを少々紹介すると、桃紅さんは世界的な画家です。墨を使って描かれた絵(あるいは書道)でアブストラクトな作風です。有名な世界の美術館に彼女の作品が収蔵されています。現在102歳で、現役の画家として活躍しています。また、エッセイストとして、いくつかの彼女の本が出版されています。





 

先日、美容院に行きました。待ち時間に渡された『婦人画報』のページをペラペラとめくっていたところ、篠田桃紅さんのエッセイ・コラムのような小さな記事が目に止まりました。読んでみたところ、「オオおおお~」という感じ。つまり、朝日新聞の記事でも相当過激な意見が書いてあったのに、その上をいく過激さだったのです。

 

その時の記憶を頼りに報告いたしますと、

 

「最近、インタビューをされる機会が増えました。しかし、あとでその記事を読むとがっかりします。紋切り型のインタビューと一般受けする答えになっているからです。これこそ<マス>メディアということでしょうか。人とおしゃべりしても何にもなりません。わたしの言う事を理解してくれる人がいないからです。受け入れられないわたしの考えを封印して、なんで人とおしゃべりなどできましょう。日々ひとり精進し、己の道を進んでいきたいと思います。」(こんな感じだったと思いますが~~~、間違っていたらゴメン。)

 

102歳にしてこれですよ。素晴らしいと思いませんか。相当強い人ですね。こうも世間と妥協しなかったら、普通の人では生きていけませんよ。だから、芸術家として成立しているのでしょう。「老成とか悟り」の境地ではなく、まだまだ先を見つめて前進しているのです。わたしにも人の思惑を気にすることない強い意志があったなら…、自分の才能を信じる強さがあったなら…、と羨ましく思います。

 

桃紅さんは、5歳ごろから書道を始め、父親の手ほどきを受けていたそうです。が、その後は独学で書を学びました。彼女は、このように言っています。「お手本通りすることなど朝飯前ですが、それではつまらない。お手本をまねするのは複製を作ること。アートでは、まねしたものは偽物です。」と。もちろんその通りと思います。でもわたしなら「朝飯前」とは言わないでしょう。ここまで言ってしまう「強さ」、それがわたしの足りないところなのでしょう。

 

以前UPしたお話は、英語のトピック・クラスで話しました。彼女の言葉、『歳を取ることは「クリエート」する事だ』を紹介したところ、先生に「えっ。」と言われてしまいました。To grow older means to create. と言ったのですが。彼女の言った意味は、「人生にはお手本がありません。自分で考えて自分の人生を創造していかなければいけないからです。」ということ。

 

先生が言うには、英語が間違っていたから聞き直したわけではないと。今まで聞いたことがないことをわたしが言ったから、「えっ。」と言ったんだと。それで、人って自分の理解できないことを聞くと、頭が「言葉」として受け入れないんだなあ、と感じました。以前、「君が完璧に英語を話せるようになっても、君の言う事は理解できないだろうね。」とある英会話の先生(アメリカ人)に言われてことを思い出しました。わたしも一人で生きていきましょうかね~~~。







にほんブログ村 その他日記ブログ ひとりごとへ
にほんブログ村

0 件のコメント:

コメントを投稿