2015年7月12日日曜日

ヒトとおしゃべりするのがキライなのに、なぜ、英会話クラスに通っているのでしょうか。

次回のREADINGクラスの当番の方は、小説ではないテキストを選んで来ました。それが最悪です。題は、AMAZING WORLD NEWS ですが、とってもイージーで英語の勉強と思うから読めるものの、日本語で書いてあったら小学生向きの「おもしろニュース」といった程度のものです。また、簡単な英語に書きなおしてあるような~。

 

毎回10ページ程度という条件なので、2つのニュースをもらいました。ひとつは、Cebu’s Dancing Prisoners、もうひとつは、One Day in Tunisia Changed the Worldです。後者は、いわゆる「アラブの春」の話。いささかDATEDの感がします。と言うのは、「アラブの春」が一人の若者の行動から始まったという事がメインテーマになっており、現在のその地域の複雑な状況が何も書かれていないからです。その上、その若者の行動がなぜ世界的にセンセーショナルな出来事になったのか…、つまりSNSの役割の事にも触れられていません。

 
 
 
 
 

Cebu’s Dancing Prisoners は、フィリピンの監獄が収拾がつかないほど荒れた時期に、囚人にダンスの教習を施したところ「皆で協力して成し遂げる」という精神が喚起されて、今では平静を取り戻したという話。

 

Doctors say that this welcome change in the prisoners’ behavior comes through a change in their way of thinking.  When your mind is occupied with happy thoughts about music and dancing, there’s no room for thinking about drugs, violence or getting revenge on enemies.

 

音楽が荒れた心を取り戻すという話はよく聞きます。セラピーですね。また、悪い環境に置かれているこどもたちも楽器に触れることにより立ち直るきっかけをつかむ…と言う話も聞きますしね。

 

つまり音楽は、人類が言葉を手に入れる前から我々の内に存在するということです。どこかで読みました。『日本人の身体』だったかなあ。その集団の生活方法により音楽も変わってくるとか。狩りを主にする集団は、獲物を捕るのに集団行動が必要です。それで、狩猟に出かける前に、皆で狩猟のおどりをします。お互いのリズムを合わせるためだそうです。そのダンスの出来不出来によって、狩猟を取りやめることもあったとか。農耕生活を主にする集団では、そのようなリズムを合わせる必要はないのであまりリズム感は発達しなかったとか。踊りは収穫祭で踊られるのでしょう。

 

ここでちょっと興味を魅かれたのは、[Music and dancing are part of the Philippine culture anyway.]という一文です。わたしはラテン・アメリカ(南アメリカ)のことを思い出してしまいました。スペインに支配された国々のことです。スペインとカソリックの洗礼を受けた文化は、ちょっと特殊性を帯びるような気がして。南北アメリカの文化の特徴の違いは、イギリスあるいはプロテスタントの影響を受けたこと、そしてスペインあるいはカソリックの影響を受けたことの差であるとわたしは考えているからです。

 

そう考えるとフィリピンは他のアジアの国々と少々違う感じがしませんか。わたしの記憶によると、アジアでフィリピンだけがスペインの植民地だったと思うけど……どうかなあ。

 

そうそう昨日の新聞で『ローマ法王、中南米征服「謙虚に謝罪」』という記事を見ました。今、南米を訪問中のフランシスコ法王は、15世紀以降のスペインなどによる中南米征服の歴史に触れ、「謙虚に謝罪したい」と述べたそうです。教会の布教の一方で先住民の虐殺や奴隷労働があったことに対する謝罪です。

 

 

こんな感想を持ちましたが、こんなことクラスで話しても受け入れてもらえないだろうなあ。。。

 

 






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