『時間の謎』 ニュートンムック
「時間」にとても興味があります。が、量子論とか哲学の本を読んでもだいたい理解不可能な壁にぶち当たります。
今回は、ニュートンムックなので少々は理解できるかと。そして、「時間の問題」を物理学、生物学、心理学の方面から追究しているので、興味を引くところも多々あるかと。読んでみました。
ほぼ、今までに読んだことのあるような話でした(理解しているかどうかは別にして)。その中で、興味を引いたのは、「エントロピーの物理学」です。エントロピーは不可逆的だということ。
物理法則は、時間の符号の正負を逆にしても成立する。すなわち、時間の向きを判定することが出来ないということです。しかし、エントロピー増大の法則は時間の向きを区別します。エントロピーは、時間や生命等々の科学のさまざまな問題とも深く関係しています。―――ということです。
タイムトラベルとかパラレルワールドの問題も、相対論・量子論から語られています。この辺りはわたし的には保留として、他に興味があるのは生物学、心理学から見た考察です。
体内時計というものは、どんな動物、植物、細菌にもありますが、それは地球の周期と関連しているとのこと。だいたい24時間の周期に生物は反応し、行動していると。
各々の生物で、時間に関連している分子は違いますが、それは、各々の進化の過程で独自に体内時計を創造してきたからだといいます。ですから人の体内時計は変化していくかもしれないと言う事です。ライフスタイルが変化していますからね。
今回の収穫は、「エントロピー」の事と、この「生物学的に見た時間」という事でした。
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