2017年1月31日火曜日

トランプ大統領

先日、息子にメールをした。


どうなって行くのかね~。世界は。。。
トランプ氏が暗殺されて、戦争が起こる・・・、という、シナリオはどお?


と。


返事は、

暗殺される前に、弾劾されそう。

だった。


で、

弾劾より、暗殺の方が簡単じゃな~い。彼の敵は、「多様」だから。

と。






返事はなかった。







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2017年1月22日日曜日

今日は寒いです。


今、熱いお茶を啜りながら書いています。私の息子は漫画家なんですが、つい最近彼の作品が一般誌に掲載されました。これまでは、書店に置けないようなマニアックな作風だったのです。しかし、それを止めた訳ではなく、作風の範囲を広げたんですね。

 

それで漸くわたしも周りの人に話せるようになったというわけ。コミック月刊誌だったので、アマゾンで5冊購入し、周りの読んでくれそうな人に差し上げました。綴じ込みのアンケートはがきを出すようにと念を入れて。相当なオヤバカです。

 
 
 

 

最近、映画はほとんど見ていません。と言うか、映画館に足を運んで見たのはいつのことでしょうか。思い出せません。学生時代や若い時分は、年に100本以上は見ていました。まあ、ヴィデオもない時代でしたけど。

 

その後、子育て時代は映画を見る暇もありませんでした。ラジオ番組などで「映画の流れ」を語るようなものがあるでしょ。そう言うのを聞くと、在る時期だけ全然わからない映画があるのです。そう、子育て期だけわたしの映画の歴史が途切れているのです。

 

その時期をクリアーした後は、レンタルビデオ屋さんの全盛期で、1週間に4~5本は見ておりました。映画館にもたまには行っておりました。が、第二の空白期が訪れます。2003年から2005年のあいだ上海に暮らしていた時期です。

 

上海ではDVDは、道端で売られていました。もちろん海賊版ですが。最初に路上でDVDを購入した時は、めいっぱい騙されました。だって、DVDが1本100円もしないなんて、思わないでしょう。「2本で1000円」と言われても、「安いなあ」って買ってしまいますよ。

 

そして、中国人の友達と一緒の時、彼女が路上の売人にディスカウントを求めているので、DVDまで値切れるのかとビックリ。そして、彼女が1本80円くらいで買ったので、2度ビックリ。その時わたしは騙されていたのだとわかりました(彼女には騙された事を打ち明けませんでしたが。)。そのDVDを売っていたオジサンもわたしの方を見て、「こいつにかかっちゃあ形無しだあ。」という表情を見せました。彼女の事ですよ。

 

その後、わたしのDVD購入術は進化して、どの店が安いとか私好みの物を売っているとかわかるようになってきたのです。もちろん、DVDは海賊版なので違法です。DVDの売人も警察が来ると、蜘蛛の子を散らすように雲散霧消します。が、警察が去るとまたすぐ戻って来ます。ですから、一応お店で売っているDVDも違法なのです。しかし、警察の手入れはありません。

 

アメリカ人の友達が、「いいお店があるよ。」と言いました。「でも、見かけはDVDは売っていないんだ。食堂みたいなところを通り過ぎて裏のドアを開けると、DVDがいっぱい並んでいるんだ。」と。わたしは、そんなお店は見ませんでした。みな堂々とDVDを並べて売っていましたよ。でも、だいたい2~3坪くらいのお店です。馴染みになると、新しく入ったばかりのDVDを取り出して見せてくれました。

 

と言うわけで、ここでもわたしは、週に4~5本はDVDを買って見ていたのでした。しかし上海から帰ってから、その後遺症で映画を見れなくなってしまったのです。つまり、映画を見過ぎて、話の展開がわかるようになってきて、どの映画も面白くなくなりました。

 

 

しかし漸く最近、新聞の新作映画の紹介欄を見ていると、もう一回見てみようかなあ~、と思うように。そのひとつが『ブラインド・マッサージ』。中国映画のようです。

 

南京で2人の盲人が共同経営するマッサージ院のお話。そこに勤める人々もすべて盲人。「様々な人生を背負ってこの院に関わる盲人たちの日常が、冷徹に描き出されていく。」とあります。

 

つまり、わたしたちは盲人を可哀そうな庇護しなければいけない人々と考えがちですが、ところがどっこい、彼らも当然のことながら「人間」なのである…、と言う事。悪い人もいれば、良い人もいる。純情な人もいれば、エロい人もいるという事。一つの括りで一絡げに考えてはいけないのです。

 

観客は、盲人の世界に取り込まれ、彼らの時間を生きる、彼らの触覚を感じる、彼らの「美しさや滑稽さ、もがき苦しみ、歓び」を共有する。そして、彼らが盲人であるということで、「世間と隔絶した、あるいはひとところに押し込められた仮借なき世界」を共有するのです。

 

まだ、映画は見ておりませんが~。








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2017年1月13日金曜日

フィリップ・K・ディックの世界


世の中、本当に彼の描くSFの世界に近づいて行くなあと、つくづく思いました。最近のニュースからです。昨日は、トランプ次期大統領の記者会見の報道、また、アルファ碁がネット対戦で60勝無敗とのニュース。今朝の新聞では、ES細胞あるいはiPS細胞から腸を作り出すことに成功したと。



 

ES細胞あるいはiPS細胞からの腸の作成は、大きさ1センチほどの腸。もちろん円柱状です。収縮して食べ物を送り出す蠕動運動のような動きもちゃんとあり、たんぱく質を吸収する動きも見られたとのことです。将来的には移植も考えられるとか。

 

また、トランプ次期大統領の記者会見のTVニュース見ていると、まるでアメリカンコミックの映画のよう。フィリップ・K・ディックの短編小説にAIがアメリカ大統領であるというのがありました。そのAIのメンテナンスあるいは不具合が生じた時だけ人間の大統領になるのですが、それは国民全員が順番になるというもの。もちろん、不具合が起こることなどあり得ないので、そんなことになっていたのでした。

 

ところが、ある陰謀でAI大統領のメンテナンスに時間がかかった。そこで大統領の順番になったのが自動車修理工の冴えない中年男。しかし、大統領になった彼は、この地位を失いたくないと言うので、「大統領職は永続的にする」という法律を通してしまった。そこからドタバタの不思議な哲学的なフリップ・K・ディックの世界が始まるのでしたあ。

 

アルファ碁しかり。記事によりますと、先月29日から囲碁サイト「東洋囲碁」にマスターというハンドルネームの棋士が現われ30連勝して去りました。そして元日から「野狐囲碁」というサイトに現われ同じく30連勝して去りました。そこにハンドルネームで参戦している世界トップ棋士をすべて打ち負かした…、ということですね。

 

アルファ碁が打つ手は、プロの棋士は絶対打たない、あるいは絶対思いつかない「悪手」だそうです。どうして、そのような手を打つのか、プロ棋士も研究してみなければわからないとのこと。

 

「意図のわからない手がある。検証すれば理解できるだろうが、今は混乱している。」とのトップ棋士の言。

 

中国の古力九段も「私たちが永遠に変わらないと考えていた囲碁の真理がマスターの出現で破壊された。」とその衝撃を語っています。棋士たちは、これからマスターが残した60の棋譜を研究し、「新たな囲碁の真理の発見」を模索していくのです。「アルファ碁」なんて名前自体フィリップ・K・ディックでしょう。『アルファ系衛星の氏族たち』という本もありますから。

 

こうやって、人間社会は普通の人には理解できない世界になって行くのです。否、どんな頭のいい人にも理解できない「手」をAIは駆使していきますから、知らない間にAIが決めた「理解不能な世界」に人々は暮すことになるのでしょう。もちろんAIには悪意もないし、欲望もないのだから、それは人にとって「真に平和な生活」と言えるのかも。

 

しかし、「実に、人の悪意は尽きまじ」なので、一人の悪意から「フィリップ・K・ディックの世界」が拡がって行くのでしょう。もう一度、彼の短編集を読み直してみようかなあという昨今です。







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2017年1月6日金曜日

AI再考


アルファ碁の事です。この話題は、今朝のラジオ「すっぴん」で高橋源一郎さんに先を越されちゃいましたが。

 

中国の囲碁サイトにハンドルネーム「Master」という打ち手が現われて、連戦連勝の勢いです。そのサイトには、非公式ながらも世界のトップ棋士も参戦しているのですが、そんな棋士たちをも打ち負かしています。4日までに30勝無敗という成績を上げ、ようやく正体を明らかにしました。それが、「アルファ碁」の進化版だったのです。

 

「世界」トップ棋士と言っても、実際は、中国(台湾も)、韓国、日本の棋士なのですが、その中には日本の井山裕太棋士も含まれていました。つまり、井山さんはアルファ碁に負かされたという事。

 

アルファ碁を開発した会社のCEOは、「われわれの非公式のテストは完結した。今年中に公式戦で披露することになるだろう。」と発表しました。日本で開催されるZEN GOも参加すると言われる「世界大会」もぶっ飛んじゃいましたねえ。

 

井山六冠は、Masterの印象を「一手一手の質が高く、勝ちに向かって突き進んでいく印象。」と述べました。囲碁で言えば、人(トップ棋士)はまだAIが打った手を理解できるらしく、人間とAIの共同作業で「囲碁」というゲームの神髄を発見できるかもしれないとしています。人もまだ、AIから新しい手を学び、成長していくことができそうです。

 
 
 

 

2045年は、AIが人間の脳を越える「シンギュラリティ」が訪れる時とされています。しかしながら、シンギュラリティを提唱したレイ・カーツワイル氏は、「分子レベルのナノロボットを体内に入れ、外部のAIなどの『非生物的知能』とのつながりを図る事が出来る。」と言っています。人間の脳とAIを連携すると人間の知能は何兆倍にも拡大するとか。

 

実際、米国防省の国防高等研究計画局は、昨年1月、脳に埋め込んでコンピュータとつなげる小型装置を開発すると発表しました。ロシアの起業家ドミトリー・イツコフ氏は、人間の意識をアバターのロボットに移すプロジェクトを進めています。人が、肉体から切り離され、永遠の生命を得る事が出来るようにと。

 

「ヒトは肉体という牢獄に住んでいる」ので、これでやっと解放されるということですね。








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2017年1月3日火曜日

囲碁三昧


昨年は、囲碁で明け暮れました。その他の趣味である読書や英語の研究もおろそかになり、ブログのUP数も減ってしまいました。だから今年は…、とはいかず、今年も囲碁中心でやって行くつもりです。

 

囲碁を始めた2013年1月初頭、「5年計画で初段になる」という目標を立てたのです。はや4年経ち、残りは1年。それが、「初段」という定義が難しい。わたしは、棋院の主催する初段昇格テスト(ペーパーテスト)に2回も合格しています。それどころか、3段のペーパーテストも合格し、「認定書」は持っています。が、免状は高いので買えません。

 

しかしながら、実力は、たぶん3~4級程度です。どうしたらよいでしょうか。いろいろな碁会所で「初段と見做される人」に勝てるようになればいいでしょうか。先生に「初段だ」というお墨付きをもらえばいいのでしょうか。

 

もうひとつ、「十年計画」というのもあります。こちらの方は誰にも公言していません。皆「無理・無理」と言うに決まっているから。でも、言っちゃいますと、「十年で5段になる」というものです。だから、EXCUSEとして、「5年で初段にならなくても、10年で5段になれば良い」ということも言えます。

 



 

腕はあまり上がりませんが、「囲碁のこころ」というものは、段々、少々わかって来ました。囲碁の難しいところは、「何が勝ちだかわからない」という所です。たいていのゲームは敵を倒すという明確な目的があります。もちろん、囲碁も敵を倒すことに間違いはありませんが、倒し方がいろいろあるのです。将棋のように「王将をトル」という簡明性がないのです。

 

一つ一つの石には意味がありません。また、一度打った石は二度と動かすことはできません。一つ一つの石に意味を持たせて、(もう動かすことはできないので)責任を持って打たなければいけないという事。そして、石と石の関連性で石に意味を持たせなければいけないのです。

 

そうやって、一つ一つの石に関連を持たせ「自分の宇宙」を築いていけるよう、今年一年、また、頑張って行きます。年頭の抱負でした。







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