『透明のマウス がん転移見えた』 東大教授ら治療効果の確認に道
マウスの体を透明化する技術を使って、がんが転移する様子を細胞レベルで観察することに成功したーーそうな。
2014年、脂質や血液の色素を取り除く試薬を使い、マウスを透明化することに成功したーーそうな。
今回は試薬を改良し、マウスを透明化することに成功したーーそうな。
赤く光るように操作した腎がんの細胞をマウスの腎臓に移植して透明化したところ、肺や肝臓に転移した様子を特殊な顕微鏡で観察できたーーそうな。
この技術を使えば、抗がん剤治療の効果を確認したり、がんが転移する仕組みを解明することにつながるーーそうな。
上田教授は、「がんだけでなく、再生治療や自己免疫疾患など、未発達の治療法や仕組みが未解明の病気にも貢献できる。」と話しているーーそうな。
また、新たなる技術を人類は手に入れて、人類は「幸せ」になるのでしょうか。もちろん、新技術は多くの人を救うでしょう。が、人類はその意味を理解して使用しているのでしょうか。
今日の新聞では、佐伯啓思名誉教授が、
「こうした先端技術は、こちらに人間という確たる『主体』があって、それが『客体』としての対象に働きかけるという近代の合理的科学の前提を大きく逸脱してしまった。」
と述べています。
つまり、今までの技術は、自然を管理するとか社会を便利にするというところで進歩していったが、今は、人間自身がこれらの技術の中に取り込まれていくという事。その結果を検証することなしに、事は進んで行くのです。
「その答えを近代社会は準備できていない。」との佐伯氏の弁です。
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