先日、別役実さんがお亡くなりになりました。訃報が新聞の一面に掲載されたのは流石です。
別役実さんは、わたしの好きな作家の一人です。青春の思い出でもあります。新聞に訃報が載ったあと、2~3の追悼コメントが出ました。それらを読みながら、「そうだ、そうだ。」と、わたしも一緒に追悼いたしました。
彼の本を5~6冊持っています。そのひとつに『数字で書かれた物語』があります。本屋さんで、ブラブラと本を眺めておりましたところ、数学の専門書コーナーで見つけました。
わたしは、内心、店員さんが間違えたんだあ~、と思いました。後に別役実さんが、「わたしが本屋さんに頼んでいろいろな場所に自著を置いてもらっているのです。」と書いておられるのを見ました。
「思わぬところに思わぬものが置いてある」という日常性を壊されたショックでしょうか?そう言えば、『虫づくし』という本も文学書ではない棚に置いてありましたねえ。
そして、わたしってこの頃本を全くと言っていいほど読んでないなあ~と、自覚したわけです。理由は、関心が囲碁の方へ向いてしまうから。読書から得られる「豊潤な世界」を横目に―――。
両方を得ることは出来ないものでしょうか。。。
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