先日囲碁クラブに行きました。週2回は行っているのだが。。。
先生は、アマとしては大変な人らしく、わたしは現役時代を知りませんが、アマ日本一に10年くらい連続なっていたらしいです。
今では、そんな大層な先生らしい振る舞いはなく、わたしたち生徒(?)は、先生を弄くりまわしています。
先生は、マスクをしていない人に無料でマスクを渡し、「マスクを付けろ。」と言います。そのマスクの一箱が不良品だったとかで、着けているとヒモがすぐ切れてしまうと言うことでした。
わたしは思わず、「それは、中国製でしょう。」と言ってしまいました。先生も、「そうだ、中国製だ。」と。
わたしは、この類の話は「偏見」だと思っていました。しかし、2003年から2年ほど上海で過ごした後は、真実だと思います。それは、「良い悪い」の問題ではなく、感覚の違いあるいは文化の違いです。
日本人は、不良品を作ってしまったら、申し訳ないと思います。しかし、世界中の人が必ずしもそういう感覚を持ってはいません。中国の人を一括りに話すことは出来ませんが、たいていは、物を作れば不良品が出るのは「必然だ」と思っています。
中国の人と商取引をすると、例えば物を100個買うと120個以上は箱に入っています。不良品の分が予め入っているということです。
上海にいる時、上海人の友達に聞いてみました。
「わたしは、何を買うべきではない?」
彼女は、少し考えて、
「冷凍食品。」と答えました。「腐ったものを冷凍しているかもしれないから。」と。
「そんな腐った物を売ったら、評判が落ちて買い物客が減るんじゃないの?」と聞くと、
「そんなことは無い。騙された自分が悪いと思う。これからは気を付けようと思う。」と。
また、別の人は、「不良品を押し付けられたら、素早く他の人にそれを押し付けるんだ。」と。
海外にいるといろいろなことに驚きます。「日本人しか」そういう風に考えていないという事は多々ありますよ。
以前にも書きましたが、わたしのブログのすべてを読んでいる人はいないと思うので、もう一度書きますと、
上海の呑み屋さんで5~6人で飲んでいた時、日本人は私一人でした。枝豆を食べていると皆が私の方を見ています。友達が訳してくれました。
わたしが、自分のお皿の中に枝豆の殻をのせているのが気持ち悪いと言うのです。わたしは私で、彼らがテーブルの上に平気で殻を散らかしているのを不快に思っていました。
わたしは、ゴミは自分のところにという思い。彼等は、ゴミをじぶんのお皿にのせているのは、変だ(衛生上悪い?)という思いです。
わたしはそれを聞いて、ペーパーナプキンでお皿を作り、自分のお皿の中の殻をその中に入れました。友達が、「皆もそうしろ」と言ってくれたらしく、彼らは口々に「良い考えだね。」と賛成してくれました。
そんなことです。「悪感情」はそんなにあるわけではないのです。