2023年9月25日月曜日

泉鏡花、生誕150年。


 

泉鏡花が1873年に金沢市で生まれてから、150年だそうです。それで最近、泉鏡花の著書が書評欄、あるいは広告欄に載ります。


見る度に唸ってしまいます。欲しい本が9680円だからです。国書刊行会の『泉鏡花セレクション』4巻まであります。


見る度に、ほ・し・い。欲しい。だけど、買っても読むかどうかわからない。でも、手元に持っていたい。四冊なので約4万円。どうですかね。


1970年代初頭に三島由紀夫の遺志を継いだ澁澤龍彦が企画したものの、幻に終わったというもの。それを山尾悠子氏が奇跡的に復活!!!ーーーです。



他に、岩波文庫の『鏡花短篇集』も紹介されています。704円です、こちらを買おうかなあ~と、ソソラレマス。が、結局、澁澤龍彦編集の本は頭から離れないでしょう。いつの日にか買ってしまいそう。そうすると、岩波文庫は要らないということに。


悩みます。。。




2023年9月17日日曜日

続妄想「生きる」


 

前回の妄想は、「人は身体の耐用年数を超えて生きている。」でした。


関連して、『なぜヒトだけが老いるのか』という本に、「そもそも老後は、野生の動物にはない。」書かれています。なぜ人だけが、老いても生き続けていくのかというと、現役世代をサポートしていくためだと。サポートがないと、生き延びられないほどヒト社会は複雑になっているということです。


そう言えば、ネアンデルタール人が絶滅した理由のひとつに、「子供が早く巣立つ」というものがあったようなあ~。子供が早くに家を出ていくので、おじいちゃんおばあちゃんがお世話をする必要がないのです。



「老いは進化の過程で、生物としてのヒトが手に入れた特権だ。」とありますが、そうなの?と。まあ、教訓として「いかに人らしく生きるかは、老後をどう過ごすかにかかっています。」となります。


どうなんでしょう。「天才」と呼ばれる人は、野垂れ死になどしておりますが。。。作品として社会に貢献しておりますが、社会制度には直接は貢献していないかと。





2023年9月15日金曜日

今日の妄想ーーー「生きる」

 


ごく、たまに投稿します。新聞の声の欄やらラジオの聴視者コメント等々。


以前、「わたしの『折々のことば』」というので、心に残った言葉を投稿してくださいと言うのがありました。わたしは、「新鮮とは殺したばかり」というのを投稿したのですが、採用されず。。。


上海に暮らしていた時に、上海人の友達がレストランで、「この鶏は新鮮だよ。さっき、殺していたネ。」と言ったので、なるほど、「新鮮」とはそう言う事かと納得しました。



また最近、新聞広告で同じ募集を見かけました。今のわたしの気になっている言葉は、「人は、身体の耐用年数を超えて生きている。」というもの。


そうだよね~。人以外の生物は、身体が役に立たなくなったら死ぬもんねえ~。猫とか象は死期を悟ったら、どこかに姿を隠すと聞きました。まあ、たいていは、その前に飢え死にするか、獲物にされるかですけど。


人は死なないねえ~。この歳になると周りはどこか体の具合が悪い人だらけ。「令和に入って、5回手術をした。」という人もいました。それでも<皆>生き続けています。


ということで、「何が幸せなんだろうか?」と、思っている昨今です。




2023年9月6日水曜日

「人新生」


 

人新生ーーー「ひとしんせい」とか「じんしんせい」と読まれます。わたしは、ヒト新生が好きです。


人新生は、地層の名前です。人新生時代という事。例えば、「白亜紀」。約一億四千年前から6500万年前まで。白亜層が形成された時期です。地層や岩石の新旧を重なり方や化石で時代を区分します。


という事で、ヒト新生は人類が影響を与えた地層という事です。1950年代初頭からと言われています。明らかに、人にしか作れないものが地層に蓄積して、前の地層と別物になっていると明確にわかります。プラスチックとかそんなもの。


ですから、これは地質学の用語です。が、今、哲学や政治学の分野でも使われています。



『「人新生」の惑星政治学』という本の書評を見ました。ですから、本は読んでおりません。


何事も人間を中心において考えてきましたが、もはや自然の事を考慮しなければ、人は生き残れないという状況です。

この著者の主張するところは、「自然とヒトの不可分性を前提に、両者の生存を追求する。」ということで、それが「惑星政治学」という事のよう。アリストテレス以来、「政治」は言語を操る人間の行為に限定されてきたが、ノン・ヒューマンの声を「聞く」、「感じる」ことが肝要。


人間中心主義からの転換が急務です。




また最近の「折々のことば」で、「理性の最後の歩みは、理性を超えるものが無限にあるということを認めることにある。」とありました。パスカルの言葉です。


17世紀フランスの思想家は人知には限界があることを知ることが大切だと言っています。


ですから、昔から偉大な人々は、そんなことはとうにご存知なんですが、なんでしょうねぇ~、西欧思想の影響でしょうか。もちろん西欧思想家にも同じことを言う人はいましたが、たいていは「異端」ということになっておりました。


そんな今日の妄想でした。