2024年10月31日木曜日

思う事 ---②



 囲碁にはあまり関係ないですが、「思う事①」に続いて……、


一力が、久しぶりに囲碁世界一を奪還しました。逆転をものにするのが勝負強い中国の勝ちパターンだったのですが、中国囲碁協会主席の分析では、

「形勢がよくてもひよらない。明らかに日本の弱点を強化してきたイメージがある。」

です。


私が思うところでは(エヴィデンスなしの単なる思いです。)、日本・日本人には、オタク化あるいは何事も様式化する(様式美の追求)特徴があるのではと。

日本の棋士は海外勢に比べて囲碁を「芸」とみる向きが強いーーーとの観測もあります。


「井の中の蛙大海を知らず」という諺があります。が、このあとに「されど深さを知る」という言葉が続くという説もあります。


つまり、これがオタクだと。ガラ携だの日本のガラパゴス化という言葉がありましたが、この頃はあまり聞かれません。




その理由の一つに日本の「アニメの力」があると思います。日本あるいは日本人が、世界に受け入れられてきたのです。以前、アメリカのハリウッド映画のことを書きました。


世界は、アメリカの事を知らなかった。それが、ハリウッド映画の世界的席巻で、アメリカとは何かアメリカ人とは何かということが、知れ渡りました。「アメリカのコンテキスト」が世界に発信されたのです。


アメリカ人の変なところ(日本人と違うところ)が、「ああ、アメリカ人はそういう人たちだ。」と認知されたのです。(だから変な人たちではない。)


「日本のコンテキスト」も世界に発信されました。世界が日本人を理解してくれるようになりました。ここからが日本のチャンスと思います。理解された中で戦うのは、少し有利ですから。


これからが、大海を知らずに狭い事を掘り下げてきた日本が、世界に羽ばたくときです。日本基準が世界に受け入れられてきましたあ~。


上野愛咲美さんが、7番勝負で二日制にすれば虎丸も一力も井山も(敬称略)、中国勢に勝てると申しておりました。脳の体力が半端ないからと。


掘り下げてきたことが、稔る季節ですよ~。





2024年10月21日月曜日

『時間の謎』を読んで



『時間の謎』 ニュートンムック

 

 

「時間」にとても興味があります。が、量子論とか哲学の本を読んでもだいたい理解不可能な壁にぶち当たります。

 

今回は、ニュートンムックなので少々は理解できるかと。そして、「時間の問題」を物理学、生物学、心理学の方面から追究しているので、興味を引くところも多々あるかと。読んでみました。

 

ほぼ、今までに読んだことのあるような話でした(理解しているかどうかは別にして)。その中で、興味を引いたのは、「エントロピーの物理学」です。エントロピーは不可逆的だということ。

 

物理法則は、時間の符号の正負を逆にしても成立する。すなわち、時間の向きを判定することが出来ないということです。しかし、エントロピー増大の法則は時間の向きを区別します。エントロピーは、時間や生命等々の科学のさまざまな問題とも深く関係しています。―――ということです。



 

タイムトラベルとかパラレルワールドの問題も、相対論・量子論から語られています。この辺りはわたし的には保留として、他に興味があるのは生物学、心理学から見た考察です。

 

体内時計というものは、どんな動物、植物、細菌にもありますが、それは地球の周期と関連しているとのこと。だいたい24時間の周期に生物は反応し、行動していると。

 

各々の生物で、時間に関連している分子は違いますが、それは、各々の進化の過程で独自に体内時計を創造してきたからだといいます。ですから人の体内時計は変化していくかもしれないと言う事です。ライフスタイルが変化していますからね。

 

 

今回の収穫は、「エントロピー」の事と、この「生物学的に見た時間」という事でした。

 



 

2024年10月14日月曜日

思う事ーーー①



なんの「エヴィデンス」もない私の思いです。


9月に一力が、世界制覇を果たしました。囲碁の話です。19年ぶりの世界メジャーリーグで、優勝しました。 以前は日本が世界で優勢な立ち位置でしたが、今では中国・韓国の優勝者で占められています。


それが漸く日本復活の兆しが……。


多くのいごファンが快哉、雄叫びを上げました。が、世間的には無反応。藤井聡太さんの比ではない出来事ですよ。メディアは取り上げず、話題にもならず過ぎ去りました。


その後朝日新聞の囲碁将棋担当記者が、一文を寄せていました。オリンピックのフェイシングのように勝って話題になれば、次の世代が育つと。また、囲碁の見せ方も工夫して皆に判りやすいようにする。等々。



思うに一番の問題は、碁石に文字が書かれていないことです。将棋の駒やマージャン牌には文字や絵が描かれています。つまり石では感情移入が難しいということです。ただの黒い石と白い石を一つずつお互いに並べていくだけのゲーム。


抽象画と具象画のよう。具象画の方が取っ付き易いです。意味がすぐわかるから。と言って、具象画が単純と言っている訳ではありません。表しているものは、両者とも同じように深い。しかし、素人目には、ワカリヤスイ。判断を下しやすい(間違っていても)。


「取っ付きにくいものほどファイトが湧く」という人たちを育てていくことが肝要かも。。。





2024年10月7日月曜日

『タナトスの蒐集箱』ーーー耽美幻想作品集


 

前回に続き、「読んだわけではありません。」


新聞の広告で見ました。芥川龍之介や太宰治など幻想耽美小説のアンソロジーだそうです。メンバーを見ると、わたしの好きな作家ばかりですが何やら読んだものが多そう。


アマゾンを見てみました。


坂口安吾「桜の森の満開の下」/芥川龍之介「影」/江戸川乱歩「芋虫」/泉鏡花「浮舟」/折口信夫「身毒丸」/小栗虫太郎「白蟻」/谷崎潤一郎「刺青」/夢野久作「瓶詰地獄」/太宰治「駈込み訴え」/夏目漱石「夢十夜」


う~~~ん。八割がた読んだようなあ~。読んだけど覚えていないものもあるが~~~。

これだけの作品が一冊にまとめられているというだけで価値があるような気もするがあ~。



アマゾンのレヴューを見ましたところ、

「好きな方はもう見飽きた作品も多数入っていますので、バランスを考えて購入されることをお勧めします。個人的には買って良かったと思いました。」

とありました。


さて。。。