2009年11月、エジプトに行きました。丁度、民主党が政権を奪取した後の事です。ツアーでした。今までは、ず~~~っと一人旅でしたので、ほとんど初めてのツアー旅行でした。
ツアーって、とてもいいですね。のんびりと、次はどこに行こうとかバスはどこから乗るんだとかどこで食事をしようとか・・・、何も考えずに、ふらふらといろいろな所を見学できるからです。
この時は、日本からの日本人のガイドと現地のエジプト人のガイドが付きました。現地のガイドさんは三十歳前後の女性。とても気さくな楽しいガイドさんでした。
ある時、二人でおしゃべりをしていた時のこと、わたしが「日本では政権交代があって、それまでは五十年も同じ政党が政権を維持していたのよ。それに政治家はみんな年寄りだしネ」と言うと、彼女は寂しそうに微笑んで「エジプトも同じよ」と言いました。その顔が本当に憂い顔だったので、わたしの頭の中は「???」だらけでした。
それで今年のチュニジア政権崩壊、それに続くエジプトのバラク政権の崩壊・・・アラブ諸国の革命のドミノ現象です。ようやく、彼女のさみしそうな微笑みの意味を悟った訳です。無知でした。エジプトに独裁政権が続いていた事を知らなかったのです。
そしてまた、現在の日本の状況。たった二年前の事なのに、恐ろしく昔のような気がします。
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