ペナンのベン先生の名前はベンジャミンでした。前に、彼はギリシャ人だと書いたと思いますが、間違いでした。わたしは、先生の出身を尋ねようとして、「オリジナリー」を付けてしまったみたいです。それで先生は「ギリシャ」と。話しているうちに何か話が合わないなあと思っていると、彼はオーストラリア人だったようです。
ひとつ思ったことは、「日本ってホント特殊だよね」ということ。海外の学校でヨーロッパ人に会うと、たいていオリジンは違う国。日本人はどの地方ということはあっても国まで違うと言う事はそうそうありませんから。しかし、もうそんなことは無くなってくるのかも。あるいは、日本人はオリジンを尋ねると言う発想がないだけで、実はけっこういろいろな人がいるのかもしれませんね。
それで、オーストラリアですが、ベンはオーストラリアの悪口ばっかり言っていたの。わたしも調子にのって普段通りにオーストラリアへの不満をしゃべりまくっていました。そしたら、途中で「アリャリャ、この人オーストラリア人だったんジャン」と。
彼の「悪口」は、先ず矛先はアメリカ。そしてアメリカの後を追っていくオーストラリア。「アメリカ人は子供っぽくて、頭の中味は空っぽだ。」って言うから、「そうだ、そうだ。それからオーストラリアもね。」ってわたしが言うと、「その通り。オーストラリアはアメリカの尻を追いかけてばかりいて、いろんなところの紛争にアーミーを派遣している。」と。
そうそう、オーストラリアは、以前はヨーロッパの方に目を向けていたのに、今はアジアに目を向けて、「世界の警察、アメリカ」ならぬ「アジアの警察、オーストラリア」っていう勢いだよ。と、わたし。
それは、オーストラリアにアジアからの移民が増えたからだ。政府も彼らの意見を気にしている。と、彼。
それは人口問題がからんでいるんじゃないの。と言うと、
全くその通り。オーストラリアは、大きくて空っぽだ。って、彼。
彼はオーストラリア人だったので、自国の悪口を平気で言えたんですね。わたしは、それでも怯まず言いたいこと言っていましたが。
今回のペナンでの英語のプライベート・レッスンを受けるにあたり、10回ですが、自分の話したい事のリストを8個持っていきました。一回目は、お互いに様子見になるだろうから、話題は必要ないかもと、思ったからです。それでも、一つ足りないのは、初日にベンにレッスンに対するわたしの意向を述べたところ、ではそのトピックの題を言ってみろと言われ、数え上げていくうちに、「この先生はタダものではないな」と感じ、一個あやふやなトピックをパスしてしまったからです。持っていったのは9個だけど、先生には8個しか言っていないということです。
ベンは、わたしの意向を素直に真剣に受け止めてくれました。たいていの場合、日本の教室では無視されるか、ウンザリされるかですからね。つまり、彼も同じ性癖の持主だったんです。「くだらないことをとことん考える」という。彼は、「僕は反対意見を言うけど、それは話題を盛り上げるためにこんな意見もあるということなので、あらかじめ断わっておく。」と言いました。それで、わたしも「大丈夫、何をいっても怒りださないから。」って。彼は、「そう望むよ」という訳で、セッションが始まりました。
彼との話し合いは楽しかったです。それは、彼が「ちゃんとわたしが話すことを聞いている」と思えたから。わたしが、彼の意見に突っ込みをいれると、「その点は、まだよく考えていないからいろいろ調査してから話す。」とか言うので、「へぇ~」って思っちゃいました。最後の回は、わたしのトピックがなかったので、「どうするか」と聞くと、「僕が話す」と。それで、最終回は彼のレクチャー。でも、聞いているだけではつまらないので、そこそこ突っ込みをいれて、楽しく過ごしました。1時間半のレッスンでしたが、たいてい2時間近く話しあっていました。
彼は、今年中はペナンにいるけど次にどこに行くかは未定ということで、次回わたしがペナンに行く時、「まだ彼がペナンにいるかどうか」を確かめると、彼のメールアドレスをゲットしました。で、メールアドレスから彼の名前がベンジャミンとわかったという次第です。
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