長い間英語を勉強し続けてきましたが、最近めっきり英語学習意欲が衰えてきました。1998年に南アフリカ共和国に滞在し、英語学校に通ったのを皮切りに、サンフランシスコ、マルタ、イギリス、ニュージーランドなどなどで語学学校に通いました。2007年にマルタの学校でADVANCED CLASSに入れてもらえました。上級クラスになったものの、英語の勉強にはきりはなく、上には上がいるもので、いくら頑張っても終わりは見えません。
実際、わたしの仕事に英語は必要ありませんでした。英語が話せたから故のいろいろな経験はできましたが。例えば、サンフランシスコでは、ホームスティ先生と友達になり、その後2回ほど無料でお宅に泊めていただきました。今でもメールのやり取りはしています。1999年からの付き合いなので、もう16年くらいになります。「今度、いつ来るの。」なんていうメールが、未だに来ます。
また、上海で友達と商売を始め、2年ほど上海にいましたが、そのきっかけは、イギリスの語学学校で上海人の学友と会ったからです。彼女も未だに友達で、名古屋にも2回ほど来ました。その他、海外でいろいろな人と会って、異文化を知り日本の常識がすべてではないということも体感できました。視野も心も広くなったと、自分では思っています。
が、これ以上勉強を続けてももう上達はしないし、メリットも感じません。今は、この英語能力が落ちないようにという考えで、勉強を続けています。でも、なんだか全然面白くありません。
理由のひとつは、わたしが日常会話がキライだからです。英語でも同じことです。それで、今、日常英会話ではないトピッククラスとレーディングクラスを持っている訳です。しかし、わたしがいくら日常会話から脱しようと思っても、クラスメート達が話すことは日常会話。それから使い古されたモラルの応酬です。
直近のトピッククラスでは、ビル・ゲイツの話が出ました。ゲイツ氏が「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」を設立し、社会貢献に努めるという例の話です。皆は「素晴らしい。近年にない良い話だ。」などと言いますが、ほんとうにそうでしょうか。
彼自身、「行き過ぎた不平等は問題だ。資本主義は格差是正の方向へ自動的に動くことはない。不平等の是正には、多くのお金を持つ人が持ってない人に渡すことだ。」と語っています。資本主義のパラダイムのみを信じ、この格差是正に乗り出すなら、彼の言はメイクセンスかもしれませんが、資本主義を信じていないわたしにとっては、なぜ根本的な資本主義の是正を言わないのか…、と言うことです。資本主義の制度のもとで独り勝ちをしたゲイツ氏が、何を持って社会貢献をすることができるのか。
こういう過激な事を、英語のクラスで話すエネルギーがもう無くなってしまったのです。もう「はい、はい。」と聞き流してしまうのです。「はい、はい。ステキなお話ですね。」って。つまり、クラス自体にもうなんの意味もないということなんでしょうね。今、きっぱり英語の勉強をやめようかと考慮中です。
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