これは読書感想文ではありません。なぜこの本を読もうと思ったかというお話です。
今年初めまで英語の教室に通っていました。月2回で、ひとつは読書クラス、もうひとつはトピッククラスです。二つとも友達同士が集まって作ったクラスで内容も自分たちで決めていました。とても気楽なクラスだったのです。
が、私、囲碁を始めました。それゆえ英語への関心が薄れてしまいました。もともと英語は今の私の生活に必要ないけど、現状維持、ブラッシュアップのために勉強していただけなのです。それで、2月にペナンに行ってクラスを1カ月留守にしたのを機会に止めてしまいました。それでも英語を忘れることが不安なので、車での移動中だけイングリッシュジャーナルのCDを聞いています。
それが最近突然英語の本を読みたくなったのです。この本は、ずいぶん前に買ったものです。ジーン・ウルフの本は2冊目です。はじめて買った本は、『The Island of Doctor Death and Other Stories and Other Stories』で、短編集。メチャメチャ複雑でとらえどころのない内容でしたが、短篇ゆえになんとか読み通しました。まあ、SFファンタジー怪奇小説です。わからないなりに面白かったです。それで、『PEACE』の書評を見た時に、買ってしまった訳です。
『PEACE』は、1975年に出版されましたが、2012年にNeil Gaimanのあとがきを添えて再出版されました。ですから、わたしもその頃に購入したのでしょう。書評は、日本語版の書評です。早稲田大学教授佐々木敦氏が書いています。国書刊行会が出版しています。国書刊行会の本はどれも不思議で魅惑的で大好きです。が、装丁が凝っていてお値段が高いのです。わたしは英語版を購入しました。
佐々木氏の言によりますと、
ジーン・ウルフは、まったくもって一筋縄でいかない作家である。日本でもマニアックな人気を誇る彼は、あえてジャンル分けをするならSF・ファンタジーの小説と言うことになるのだろうが、フィクションに、生半可な理解や納得よりも謎と混乱を求める、全てのすれっからしの読者に、過剰なまでの満足を与えてくれる。『ピース』は、ウルフが1975年に発表した比較的初期の長編小説である。
長編小説なのですねえ。なので、読み通すことが出来るかどうか、少々不安です。書評には、語り手の「ぼく」は、アメリカ中部の片田舎の街キャシオンズヴィル(架空の町)に独居する老人で、広大な屋敷内をうろつきながら、幼年時代の思い出をとりとめとなく、むやみと断片的に、だが濃密に回想するとあります。だから筋のない曖昧模糊とした不思議空間の本なのでしょうと想像するところです。余計難しいね。
英語読書会のクラスでは、10ページほどの短篇を1カ月に1回読んでいたわけですから、今回は、あせらずに少しずつ読んでいこうかなと、思っています。315ページありますが……。
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