2022年12月7日水曜日

行動なくしては、何も始まらない。


 

なんて、たいそうな話ではありませんが、先日「能」を見に行きました。人生で一回は見てみたいと思っていたのです。名古屋能楽堂開館二十五周年記念公演があり、1000円という安さで、観賞することができました。


という事で、まったくの初心者の感想です。


内容は、パンフレットに書いてあったあらすじでしかわかりませんでしたが、面白かったのは、


舞台がとてもシンプル。舞台装置なし。笛と小鼓、大鼓、地謡の面々。そしてシテ、ツ    レ、ワキの三名。後見という人々もいました。何をする人かはわかりませんでした。


見ているとわかりました。後見は、その時に必要な小道具を持って行ったり下げてりする人でした。シテが座る椅子を持っていきました。いらなくなったら片付けました。シテが持っている刀を抜きました。それを投げ捨てましたが、後見がさり気なく片付けました。

日本演劇特有の黒子でしょうか。




笛と小鼓と大鼓、地謡のアンサンブルもシンプルでとても興味深かった。古代ギリシャ悲劇の舞台の構成のよう。やはり古代演劇構成が引き継がれているのでしょう。「前衛演劇」が流行った時代もそんな要素があったと思い出しました。


能面には興味があり、写真本など持っています。が、写真は正面ばかり。実際に能面を付けている人が横を向くと、その横顔を見ることができて感心しました。日本人の顔でした。


とても充実した時間、空間を過ごしました。家でNHKの能の放送を見てみようかという気になることもありますが、家という空間では、こんなに充実した時を過ごすことは出来ないでしょう。


という訳で、どこかに出かけなければ「感動」は得られないというお話です。


また、ブルーノートでも行ってみようかなあ~。




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