『かざる日本』です。
毎週土曜日は、新聞に読書欄、本の紹介があります。『かざる日本』は、その紹介の中の本ではなく、下段にある本の広告欄にありました。
「この世ならざるもの」を招き寄せ、日常を異化し、聖化するーーー<かざる>という営みには、私たちの心をざわめかせる不穏な力がそなわっている。美術・工芸はもちろんありとある領域に分け入り、<かざり>の術式を解明する。
と、ありました。
「日本の美」は「様式美」です。ほんとに日常的なものを様式化し美術にまで昇華させます。海外の旅の経験により、日本のこだわりというものに気が付きました。
少し話はズレるかもしれませんが、ハワイ島でコースターを買ったとき、「包みますか?」と聞かれたので、「そうですね。飛行機で帰るので包んで貰った方が安心かも。」と軽い気持ちで頼みました。日本と同じようにさっさっさとすぐ包んでくれるだろうと思ったのです。
それが、新聞紙に無造作にぐちゃぐちゃと包まれて、6枚のコースターを包むのに10分くらいかかりました。現地の友達にも何を頼んでいるのだと言わんばかりに、睨みつけられました。
そうなんだと、日本のこだわりって、こんなことなのだと。
この本に興味が湧いたもう一つの理由は、この頃、本を読む根気が薄れてきたので、こんな、綺麗な写真が載っていそうな本を、フワリフワリと眺めていたら幸せかも……と。
章立てには、
組紐
室町将軍の座敷飾り
石清水祭の供養神輿
などなど、あります。
一興でしょうか。
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