いつもの朝日新聞のコラムです。
「時間はこれを使うことによってしか忘れることができない。」 シャルル・ボードレール
解説;
時間と言う観念や感覚に押しひしがれないためには、二つの対処方法しかない。「われわれを摩滅させる」快楽、もしくは「われわれを強くする」仕事だと、フランスの詩人は言う。時から解き放たれるには恍惚と集中、つまり我を忘れることが必要だということ。ただしこの二つは両立しない。だから「選ぼうではないか」と。
全くその通りと思います。いつも書いているように、「自分が死ぬことを知っていて生きている生き物は、ヒトしかいないのだから」。
つまり、時間を常に意識して暮らしているわけです。大いなるストレスです。だから、時間を忘れる事、すなわち生きていることを忘れる事が必要。
わたしが考えるに、この「快楽」とは、アルコールとか薬物とか。あとは、時間を忘れるほどの仕事を集中してすることです。
たまたま、自分の天職だと思える仕事を見つけることができた人は幸せです。たとえ儲からない職業でも。
わたしも彫金という仕事を得ることができました。「時間を忘れて没頭する」という言葉があります。その通り。気が付くと夜だったということが日常でした。
しかし、仕事が終われば時間が流れます。そして、そのことを意識しなくても済むくらいの天才ではなかった。
そしてまた、才能ある人々は、時間に気付かず、自分自身を消耗し、死んでいくのでしょう。
と考えると、どこに「幸せ」があるかは、わかりませんね。
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