先日の英語トピック教室は、楽しめました。3人のそれぞれの話題が興味深く話が弾んで先生のトピックの時間がなくなるほど。と言うか、我々は先生にトピックを持って来る事を別段お願いしていないので、先生のトピックは「おまけ」と言うことなんですが。先生も何か話したいようで持ってきます。「もちろん、YOU FIRST」と言っています。
トピックのひとつが「花火」でした。イタリア人の子どもから日本の花火の由来を質問された教授が答えているコラムからです。今では、花火はお祝いとかお祭りとか納涼のために打ち上げられていますが、そもそもは鎮魂だったとのこと。1733年、関西では大飢饉に見舞われ、江戸ではコレラが猛威をふるいました。その多数の死者の慰霊として、徳川将軍吉宗が隅田川の水神祭りを催し、合わせて大花火を披露しました。それから川開きのための催しものとなっていったようです。
それで、「イタリア」というところに引っ掛かり、わたしが「テレビ番組で見たよ~~~。」って。例の「日本のちょうちん持ち番組」のようなもののひとつです。日本人の花火師がイタリアに行って、花火打ち上げの対決をするというもの。イタリアは自国の花火に相当のプライドを持っています。日本人も同様。どの都市かは忘れましたが、大花火大会で有名なところです。
日本の花火師は材料を持っていくわけにはいかず、現地の材料で間に合わせて花火を作ります。花火の種類も違い打ち上げ方法にも多少の差があるイタリアで、どのようにあるものを使って自らの花火を1週間で作り打ち上げることができるのか……、そこがテーマです。彼等は苦労しながらも作り上げました。が、結果は打ち上げてみなければ成功するかどうかはわからないという状況です。
勝負の日、イタリアでは市長さんまで現れて大会を盛り上げます。イタリアの観客のインタビューでは、「イタリアが負けるわけがないだろう」という意見ばかり。まあ、日本のお手並みも拝見しましょうかという程度。この審査は観客が行います。100人の観客に投票権を与え、投票により勝ち負けを決めます。どうなんだろうと思って見ていると、日本の花火師の大勝でした。日本の花火はイタリアでも絶賛されました。わたしもナショナリストだったんでしょうかあ~、嬉しかったあ~。
もうひとつの番組は、所さんの番組だったと思いますが、「打ち上げ花火を打ち上げる時にどんな音がしますか」と言う質問を通行人にインタビューします。すると、外国人は、ただ「ボーン」とか「バーン」とか答えます。日本人はというと、全員が「ヒューッ、バーン」と答えます。この差は何かと言うと、日本の花火玉には、驚いたことに「笛」が仕込まれていたのです。笛の音でヒューッと、鳴っていたわけ。これには皆驚いたあ。
その理由は、日本の文化からとか。日本の文化は「間」が重要です。花火もヒューッと鳴って、少しの間があってバーンとくると、そこにインパクトや情緒が生まれるということ。わたしたち生徒は、アメリカ人の先生に「そこのところ」をとにかく英語で説明しました。先生も「う~~~ん」と唸って、「たしかに、アメリカではヒューとは聞いたことない」と納得。
わたしたち三人の生徒は、とてもハッピーな気分で教室を後にしました。
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