グーグル傘下の英国企業が作ったAIについに人間が負けました。人工知能「アルファ碁」と韓国のプロ棋士、それもトップクラスの棋士がこの数日対戦をしていたのですが、昨日プロ棋士の方が三連敗で負けてしまいました。五番勝負だったので、一勝もできず大敗したことになります。
今回AIが囲碁で勝つことができたのは、プログラムの作戦を変更したからだそうです。今までは、過去の対戦棋譜が入力され終局までの道筋を勝つ確率が高い手を計算推論して打っていました。つまり、一手一手計算していたことになります。AIの計算能力に頼った力技だったのです。が、今回は、AIが自ら学習しているのです。過去の棋譜をインプットする点では変わりありませんが、そこからAIは碁の打ち方を学習し、自分の中で自分自身と対戦することによって、単なるデータの写しではなく自分で考えた手を打っているのです。自己大戦を三千万回コナシタとあります。とても「人間業」ではありませんネ。
日本の棋士の第一人者、井山裕太名人は、AIの安定感と人間とは違う判断力に注目しました。
「人間は直前に打った手など、石の流れで打つ手を決めたり、流れを感じながら形勢を判断したりする。アルファ碁は流れにとらわれすぎない。大局観、形勢判断という部分が人間とは違うと感じた。」
ついにAIが自ら考えて判断する時代が来たのです。これは画期的なことかもしれませんよ。「人工知能にとっての有効な学習方法が示されたインパクトは大きい。」と大学教授も述べています。
AIは、人類が発明した最後のものでかもしれないと、誰かが言っていました。名前は忘れましたが。つまり、これから先は、人間が考えなくてもAIが考えてくれて、人間社会は発展していくのです。まだまだ先の話かとは思いますが、流れはそんな様。先日UPしたことと関連し、人間社会はどう成っていくのだろうと懸念します。よく言えば、興味津津。AIが人類の究極の進化系かも…、とも思う今日この頃です。
妄想はどんどん広がっていくのですが…、
人間はAIに職業を奪われる。実際人類の歴史は、第二次産業革命から、機械に職業を奪われていく歴史です。すべての仕事をAIがしてくれるようになった世界はどうなるのか。先ず資本主義経済体制はどうなるのか。人が物を買って消費することによって、社会は発展してきたのですから、人間は職を奪われてモノを消費できない存在になるのか。あるいは、全ての必要な物を供給されて「生きていく」存在になるのか。これは果たしてユートピアなのかディストピアなのか。
人類そのものがそんな社会に不必要になるとも。そして、全てに満たされた人類は精神的に退化していくかも。原始の社会に戻って、動物のように何も考えなくてよい「幸せな」日々を送れるようになるかもしれない。
人類が衰退してもAIがその後の世界を引き受ける。そして、AIの中に人類はヒトとしての足跡を残しているのだから、AIが人類の発展系として君臨していくことに人類としての価値・幸せを感じることができる…のだ。
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