2014年9月27日土曜日

『かつては岸――ONCE THE SHORE』


最近、新聞の書評欄で見た本です。作者は韓国系アメリカ人のポール・ユーン。彼は、ニューヨークで生まれなのでわたしの好きなカテゴリーとは少々違っていますが、わたしが興味のある作家は、オリジンはアメリカではなく白人系でもない作家です。なぜでしょうか。多分、西洋社会に西洋でない異分子を持ち込んでいるということかなあ。つまり、「真実」の多様性です。

 

この本を書評で知って、アメリカ人なら英語で書かれているのだろうとアマゾンで検索したら、Once the Shore が引っ掛かりました。翻訳ではないオリジナルの方を買いました。が、例の如く、まだ読んではいません。

 

いとうせいこうさんが書評を書いているのですが、それによりますと、ポール・ユーンさんはO・ヘンリー賞も獲得している若手の作家だそうです。この本は短編集です。しかし、その背景はすべてソラ島という(たぶん済州島)架空の場所であり、そこでのアメリカ人、韓国人、日本人の織りなす物語とか。

 

韓国と日本のヒステリックな歴史観が、韓国人である「アメリカ人」の彼の手によって、幻想的なものと残酷な歴史の狭間で揺れていそうです。いとうせいこうさんによりますと、「作品にはかつてのアジア作家の土着感はない。」ということ。アメリカという土地が両国の緩衝となって、何か「おもしろそうな」物語が読めそうな気がします。全然~~、まだ読んでいないんですけどね。

 
 
 

 

ということで、感想はまた後日。。。





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