2015年10月27日火曜日

『3秒で話す中国語』  (上海滞在記2003-2005)


ちょっと観光で上海に来たつもりが、なんだか長期滞在になりそうな雲行きです。しかしそうとは想像していませんでしたが、最初の滞在の際に中国語会話の本を買いました。上海休暇を満喫する為にほんの少しでも中国語を知っていた方が良いだろうと言う気持ちでした。

 

日本で買った本は、『3秒で話す中国語』という題です。一回目の訪問時は、単独であまり行動する機会がなかったので役に立ちませんでした。また、実はペラペラと目を通しただけだったのです。そして、また上海に来なければならなくなった今回、また持ってきました。今回は役立てようと思って。

 

 

少し読んでみました。「買い物に行く」の項です。

 

<品物を選ぶ>  まあ、これは普通の会話ですね。

何々はどこですか?」とか、「何々を見せてください。」とかの言い方が載っていました。

 

 

次は、

<値段交渉>  まあ、まあ、これも普通ですね。

「もっと安いものはありませんか?」とか、「もう少し安くしていただけますか?」の言い方等々です。

 

<買い物でのクレーム>  これはちょっと曲者と思いますが、どうでしょう。

例えば、「ひびがはいっていますよ。」とか「このおもちゃは壊れています。」、「この食品は消費期限を過ぎています。」……これってちょっと興味深いでしょう。なぜ、日常会話集にこんな表現が必要なのでしょうか。

 

会話例:

「この急須はヒビが入っていますよ。」

「大丈夫、使えますよ。」(店員)

「いいえ、取り替えてください。」

 

「これ壊れていますよ。」

「問題ありませんよ。」(店員)

「いいえ、違うのを見せてください。」

 

読んだ時は変に思いましたが、これが上海での日常会話でした。

 
 
 
 
 

例えば仕事の関係で道具を買いに行った時のお話です。耐熱の台を買いに行きました。銀細工をする時の焼成台として使います。20cm四方ぐらいのもの。ちょうど良いものが見つかりましたが、ちょっとヒビが入っていました。わたしが指摘すると、メイが訳して言いました。お店の人は何か言って、それを叩きました。「バッキッ。」隅が割れました。

 

「店員が『全然問題ないね』、言って叩いたら割れたね。安くしとくと言ってるよ。どうするか?」

 

見たら割れたのは隅の方だったので、使うのには問題なさそうでした。メイが安く買いたたいたのは勿論のこと。まあいい買い物でした。

 

 

わたしのアパートのお風呂の栓が嵌らないと申しましたが、だいたいの中国の人はシャワーだけで湯船には浸かりません。バスタブがないところが一般的なのです。あったとしても何か問題点が必ずと言っていいほどあります。まあ、「日本人にとっては」と言えるかもしれませんが。

 

わたしが「お風呂の栓ができない」とメイに言うと、彼女が交渉してくれました。そしてすぐ直してくれることになったのです。新しい栓を買ってくると言います。次の日、まだ直っていませんでした。メイに聞いてもらいました。バスタブの規格が変わっていて、合う栓が売っていないとのこと。

 

「風呂ごと直さなければいけないと言ってるよ」です。修理するには2週間はかかるということで、結局あきらめました。それ以降の解決策は、スーパーのレジ袋をまるめて栓の変わりに穴に押し込み、ペットボトルを半分に切ったものでその上に蓋をし、足でペットボトルの蓋を押さえてお風呂に浸かるというもの。

 

と言うことです。








にほんブログ村

0 件のコメント:

コメントを投稿