2014年4月5日土曜日

レイ・ブラッドベリー


毎月一回英語による読書会を開いています。といっても、英会話学習の一環ですが。毎回、10ページ程度の小編をもちより、感想を言い合います。生徒が3人、先生が1人の小さなクラスです。

 

次回の分をコピーして全員に渡します。それで、今月はわたしの当番なので、先月にコピーを皆さんに渡し済みということになります。毎回、自分が選んだ本が気に入ってもらえるかとドキドキします。と言うのも、なんと表現したら失礼でないかわかりませんが、わたし以外の人は、「まじめで、真っ当な」人々だからです。先生も含めて(イギリス人の若い女の先生は、敬虔なクリスチャンのよう)。オーソドックスな人々と言えば、いいのかしら。彼女たちの選ぶ本は、ヘミングウェーとかスタインベックとかなのです。

 

今まで、わたしの当番は3回ありました。一回目は、開催の最初の回だったので、以前、文化教室で買わされた本からにしました。つまり、わたしの趣味ではないということ。『Irish Short Stories』からの一遍です。その時は、自分で選んだのではないということで、気楽な気分でした。二回目は、J.G.バラードの『The Drowned Giant』でした。『The Best Short Stories of J. G. Ballard』から選びました。このお話の感想は、2013年の9月にUPしましたので、興味がある方は読んで下さると嬉しいです。三回目は、『The Complete Short Stories of MARK TWAIN』からの『The Canvasser’s Tale』。

 

この二冊に対して、皆さまは「おもしろ~~~い!」と言っていましたが、ほんとかなと思っちゃいます。ところどころ感想がちぐはぐだったからです。特に、マーク・トウェインの話は、「やまびこ」をコレクションするという内容で、まるで落語の世界でした。まじめな彼女たちは、「これは本当の話なの。こだまを買うことができるの。」と聞かれちゃいました。

 

で、性懲りもなくわたしが選んだ次の本は、レイ・ブラッドベリーの短編集『10月はたそがれの国』から『UNCLE EINAR』です。原題は『The October Country』。今回はおとぎ話のようなファンタジーなので受け入れやすいのではと…思っているのですが…。しかし、少々毒あり。なんせブラッドベリーなのですから。実は、フィリップ K・ディックとかジーン・ウルフ、ラヴクラフトなどの作品を読みたいのだけれど、からの…少々妥協案です。

 

とは言うものの、ブラッドベリーはわたしの大好きな作家です。高校生くらいから読み始め、日本語に翻訳されたものはほとんど持っています。そのうちの『たんぽぽのお酒』などは、わたしの「青春の書」であります。今回もう一度彼の作品を調べ直し、わたしの本棚の彼の小説を眺めていると、「これらの本をもう一度読み直せば、わたしの余生は充分楽しくなるな。」と感じました。一番好きな本は、『火星年代記』です。英語版も持っていますが、これは彼女たちには到底受け入れられないであろうと、自主規制しました。

 

 

 

この読書会の結果は、またのUPということで、

 

今回、もう一度ブラッドベリーのことを調べて、わかったことは、

 

彼は、2012年に長い患いの後、亡くなりました。その時、オバマ大統領がコメントを発表しているのです。

 

For many Americans, the news of Ray Bradbury’s death immediately brought to mind images from his work, imprinted in our minds, often from a young age, His gift for storytelling reshaped our culture and expanded our world. But Ray also understood that our imaginations could be used as a tool for better understanding, a vehicle for change, and an expression of our most cherished values. There is no doubt that Ray will continue to inspire many more generations with his writing, and our thoughts and prayers are with his family and friends.

 

 

その他、スティルバーグとかスティーフン・キングも弔辞を述べています。長い間現役でテレビ・映画・劇作そしてもちろん小説・詩などなどに活躍した彼に対しての惜しみない賛辞です。

 

 

ブラッドべリーに栄光アレ!




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