わたしはジュエリーデザイナーな訳でしたが、引退するとの宣言に、友達あるいは周りの人々は、「それでは何するの」と。
「そうね~。それでは小説家になる~。」
と言うことで、今まで文章を書く修行(?)をしてきた訳です。上海から帰って来てブログを始め、約10年。始めたのは2016年と思います。文章を書くのにようやく慣れてきました。が、小説家にはなれません。なぜなら、何か小説を書き始めたとたんに、自分自身「つまらない」と思うからです。最近、小説家の人が、「小説家は、文章を書き始めると、途中で必ずつまらないと思う。しかし、それでも書き続けることができる人が小説家になれるのだ。」と言っているのを読みました。
しかし、それって、2流ってことでしょう。あるいは3流。天才は、自分の作品に疑問を持ったりしないよ。もちろん、2流、3流の小説も必要なのはわかっています。それで、満足できるかってことです。わたしが書くのは3流以下です。誰も読まないと思うから。でも、修行し続ければ、3流にはなれるかも。なにかコツをつかめればね。
そこで、囲碁です。囲碁って、客観的評価があります。級とか段。やり続ければ、何らかの評価は得られる。そして、3流でも生きていける。それは、3流と言う評価が確固たるものだからです。
だから、わたしはここで、気楽に囲碁の道を選ぼうかな~~~、なんて思っています。勉強すればそれなりに評価が得られるからです。これって、人生の「逃げ」でしょうか。今のところ、初段を目指します。
もうひとつ。スランプって言う言葉を聞きました。もちろん、知っている言葉です。でも、わたしには関係ない言葉と、ずっと思っていたから、気付きませんでした。「わたしって、スランプかも」って。
彫金師ですが、自分の作品がくだらなく思えて、引退しました。自分の作品を好きになれないのです。もう全然才能ないって思ったけど、今、囲碁に打ち込んでいたら、また、やる気が起きることがあるんだろうかと思い始めました。高橋源一郎さんも小説が書けず、2~3年競馬をしていたって聞いたから。そして、また突然書く意欲が湧いてくるって。そうかな。ほんとかな。
とりあえず、年頭の決意。「囲碁をやり抜く。」
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