2013年8月13日火曜日

ハワイ滞在こぼれ話











ハワイで英会話スクールに通ったお話はしましたよね。小さなスクールで生徒は3人でした。そしてそのポリシーは、「中学校で学んだ英語で会話は十分できる」というもの。つまり、「話し方」なんだという事。



わたしの滞在は3週間でしたが、1週間は会話術、その後は社交術を教えられたような気がします。会話術は、アメリカ人のように発音すること、抑揚をつけること、そして感情移入することです。社交術は、常に話題を持っていること、それを感情を込めて話すこと。言ってしまえば、お芝居をすることですね。わたしは全面的には賛成しませんが、一理はあるなと思いました。前にも書いたように、ハワイにいる間なら、少し妥協してアメリカ人のようになってみるかと。



��週間のうち2週間はホームスティ、1週間はホテルですごしました。ホテルの滞在は自分で晩御飯を食べなければいけないので、いろいろなレストランで食事をしました。日本人の「ためらい」をなくして積極的ウェイトレスと会話すると、ちょくちょくとおもしろいことがありましたよ。



その中の一つ、滞在したホテルのプールサイドバーで食事をした時の話です。わたしはいつも一人なので、レストランで良い席をもらえないと先生に言うと、彼は「カウンターに座れば良い」とサジェスチョンをくれました。それで、プールサイドバーでそれを思い出し、カウンターの隅っこに座ってみました。それで、以前行った地元ビールの工場兼ビアバーで美味しかったビール、LAVA MANを頼みました。ビールは2種類しかなかったのですが、ラバマンは今品切れなのでもう一つの方にしてくれと。ロングボード。同じ地ビールです。わたしは「はい、いいですよ」とそのビールを飲みました。そうしたら、すぐにラバマンが到着。バーテンダーは「さっきなかったので」と、それをワングラス無料でサービスしてくれました。これは、良かったことのひとつです。



次に、わたしの席の隣りの隣に男の人が座りました。その人がバーテンにどのビールがいいかたずねると、バーテンはわたしの方を指して「彼女が飲んでいるのがいいよ」と言います。彼は「GOOD?」と言うので、わたしは「GOOD、GOOD」と。それから、わたしが食べていたホットクリスピーチキンを指さしてGOOD?と言うので、再びGOODと答えました。そこで、思い出しました。先生が「話題を広げなくてはいけない」と言っていたことを。「そこでYESと言うだけだは、会話は終わる」と。



という訳で一生懸命無い知恵を絞って彼が地元の魚(まぐろの一種)の刺身を注文したことを思い出し、「わたしは日本以外では刺身を食べてことはないけど、その魚は美味しいの?」と聞いてみました。バーテンダーも彼もわたしの方を見て「WHY?」。心の中では、「あれ、あれ、あれ???」と疑問詞が渦巻いていましたが、「海外の刺身は日本で食べるものと違うから」と言ってみました。それでは「ひとつ食べてみろ」ということになって、海外ではじめて刺身をいただきました。ちょっとグッチャとしていたけれどまさにまぐろで美味しかった。ここまでは、良いことの一つ。



で、彼が―マークという名前でした―もう一杯ビールを飲むかと聞くので、飲みますよ、と言うと、バーテンダーに彼のおごりでもう一杯と。わたしは、ビール一杯くらいなら奢ってもらってもいいか…と。と、話が遠いから隣りの席に移ってもいいかと。オオッ、少々リスキーな雰囲気に。それからリスキーな会話をあちこち回避しながら、無事彼からフエイドアウトできました。彼は理性的で無理強いしない人だったけど、英語でちゃんと対処できなかったら知らない人とむやみに話してはいけません。カルチャーの違いはそうそう克服できませんよね。友達や親に言ったら、「だから知らない人と話してはいけないと言ったでしょう」と言われるのが落ちです。もちろん先生には「あなたの教えのせいで危険な目にあった」と言ってやりました。





付録:

そこで、その学校のパートタイムの先生―ロシア人の大学院出の26歳―に英語でどういう風に断わればいいのか聞いてみました。彼女は、ロマンチックな出会いがあって、晩御飯も奢ってもらって、ラッキーだったじゃん、と言いましたが、もうそんなことでトキメク歳ではありませんからね。



Anyway,

こんな感じで言えばいいと・・・、I don’t think it is a good idea. I think it is not a good idea.ではないと。



『日本人のための日本語文法入門』にも、そう言えば書いてありました。

「わたしはそうは思わない。」と「わたしはそうではないと思う。」は英語のニュアンスと反対であると。



日本語では、「わたしは・否定・思う。」の方が「わたしは・肯定・思わない。」よりも、感情が弱い(つまりPOLITE)である。言われてみればそんな感じはしますね。





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