2013年8月13日火曜日

Efforts to End Shark Finning Make Progressを読んで



『世界人口70億の食を支えるためには、ある程度の規制は止むを得ない。急激な人口増加に対処するには、狩猟生活に頼ることはできない。だから養殖の道に進むしかない。』



これが世界の趨勢のようですが、何かこの理論には胡散臭さを感じるな。ひとつには、その人類の食を確保すべく養殖される動物、ウシであったり、豚、さかななども、同じ生き物に変わりはないのだから。もちろんそんな理想論で問題が解決できるわけはないのだが、養殖された生き物が単なる「もの」のように扱われること、そして効率だけを考慮されて育てられることに違和感があります。



欧州連合はサメ類の捕獲を規制する案をワシントン条約の締約会議に提出しました。この関連記事でサメを捕る漁師がヒレだけ切り落として胴体は生きたまま海に捨てると書かれています。もちろんヒレをなくしたサメは溺れ死にます。この行為こそ生き物を尊重しないという証拠であり、自分の欲望だけを満たす行為であります。このような態度で養殖にも挑まれるのはとんでもないことですよ。



もうひとつは、一つの種族の生物が死滅すると生態系が壊されるということ。その生き物だけの問題ではなく『生物全体』の問題となるという説。今までにも相当の数の生物が死滅していったと思いますが、生物は死に絶えることなく生き続けています。ひとつの連鎖の輪が崩れたら、新たにその輪を補完するものが生まれるのではないのかな~~~。もちろん、立て直しの間には死滅の連鎖が起こるかもしれませんが、それを乗り越えて地球は態勢を立て直しますよ。その間にヒトは死ぬかもしれないけど。



つまり、当然のことながら、総て人間の言説はヒトを中心に考えられているんですね。でもそのヒトと言ったら、自然を大切にしようと言いながら、勝手にほかの生き物の遺伝子操作などしている。地球はその食物連鎖の中からヒトを排除しようとしているのかもしれませんよ。地球上の総ての生物の存続のために。





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