2013年8月13日火曜日

序章 3

『英語と旅する』



序章 (3)



このように勉強をしていくうちに、英語を話すには先ずは第一に英単語を学ぶことだと感じ、通信教育でボキャブラリーのコースを取ることにしました。そうすると、「英単語は考えてもわからない」と思っていたのが、「考えたらわかることもある」と気付きました。適度の量の単語がわかると、そこから単語を推測する事ができます。段々英語の事がわかってくると、理屈は抜きにしてなんやかんやで、英語にハマってしまいました。この学校での契約の1年が過ぎて、違う学校で学んでみようかと思い始めました。



しかし付け加えると、英語は今も嫌いです。「英語」そのものが嫌いという意味ではありません。「わたしは英語が嫌いだ」と漠然と思っていたことが、なぜ嫌いだったのかという理由も英語の勉強を通じてわかってきました。つまり、「英語」が独り歩きして世の中を覆ってしまっているという状況に我慢ができないのです。イギリスで専業革命が起こり、世界は西欧の価値観で進んで行くことになります。他の文化の価値観を淘汰していくということ。そして、英語がインターナショナル言語と成りつつある時代、それが加速していくような雰囲気が感じられます。「英語自体」にとっても、この状況は不幸な事だと思います。なぜなら、言語は相互に作用するからです。ネイティヴスピーカーではない人々が英語を頻繁に話すことにより英語も変わっていきます。そして、それ以上にいろいろな英語が「英語」というものに一つに括られてしまうということです。つまり、イギリス英語、アメリカ英語、カナダ英語、オーストラリア英語、ニュージーランド英語、等などなど。言語はその国の文化です。「英語」と一口に言っても、それはそれぞれの国の文化を担っています。



そんな感想を得た経過は、第一章からはじまるわたしの長く続いた「英語の旅」を読んでもらえればわかって戴けると思います。





第一章に、つづく・・・





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