2013年8月13日火曜日
ケープタウン、ホームスティ始まる
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とぼとぼとスーパーから家に帰り着くと、なにやら見知らぬ若い女性がいた。誰なんだろうと思うと、
「娘が突然イギリスから帰ってきた。イギリスの学校に行っていたんだけどね。大丈夫、娘はわたしと同じ部屋に寝るから。」とママが説明した。
娘は、要るものがあるから部屋に入ってもいいかと言った。それで、わたしの部屋を見渡すと、確かに若い女の子の部屋の雰囲気。彼女は部屋にあるものは何でも使っていいと言ってくれた。CDプレーヤーとかそんな類のものだ。「えッ、どうするの。彼女の部屋を占拠しちゃっていいの。」と思ったけれど、ホームステイの契約もあるし、特に問題はなさそうなので、そのまま居座ることにした。ホスト・ママも「わたしがいない時は、なんでも娘に聞いて。わたしより、良く知っているから。」と言った。
なんやかんやで、夕食の時間になったが、なんの音沙汰もない。ひょっとしたら日本より遅い時刻に夕食をとるのかもしれないと思い、とにかく7時になったら聞いてみようと決める。それでも、一向になんの気配もない。意を決して、ホスト・ママの部屋をノックする。
「すいません。晩御飯は何時でしょうか。」
「えっ、晩御飯?」
「そうですよ、ホームステイには、朝食と夕食が含まれていますよ。」
「そうだったわね、わかったわ。冷蔵庫の中のものは何を使ってもいいから自分で作るのはどう。その方が気楽でしょうから。とりあえず、今日は作るけど。」とビックリするような提案をした。
もちろん、「それって、どういう事」とは思ったが、わたしの人見知り、人付き合いの悪い性分が顔を出し、「そう言われればそうだ。ホストとしての役割を果たそうと思っていない人と、一緒に食事をしたって仕方がない。」と了解した。実は、人と会話する事が得意ではないのだ。ひとりで気楽に晩御飯を食べる方が嬉しい。それから、馴れない英語を使わなくても済むからと思った。会話が好きではないのに、なんで英「会話」はなんて学んでいるのだろうと、時々嫌になることがあるくらいだ。
彼女は、電子レンジや電気レンジの使い方、どのお水を飲めばいいか・・・などなどを説明して、冷蔵庫を開けて見せ、「なんでも使っていいわよ。」と言う。中を覗いたが、食べられるようなものは何も入っていなかった。彼女はその上「親切にも」レストランの場所なども教えてくれた。
ようやく、彼女が今日だけは料理すると言って作ってくれたスパゲッティのようなものにありついた。それを流し込むビールもなかったが。それからシャワーを浴びる。こうして日本を出発してからの長い、長い一日が終わったのであった。ベッドに入ったら、即、眠りに落ちた。明日は日曜日だ。
つづく・・・
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