最近ちょっと面白い体験をした。間違いメールだ。わたしの携帯はたいていほったらかしにしてあるが、土曜日にパカパカと光が点滅しているのに気がついた。見てみると英語のメールだった。内容は(適当に訳すと)、夏になったね。今が君を訪ねるのに僕にとっては一番いい時期だ。君の家族にも会えずにいるので・・・(実際は、miss your family)。
わたし、こんな友達いないなあ・・・と、よく見ると宛先はわたしとは違う名前だった。差出人は、前のプライベートレッスンの英語の先生。ああ、あんなヤツならミスメールをするのも当り前だと納得。前の先生と言っても、教えてもらったのは6回だけ。その内3回は遅刻してきた。2回は、レッスン日を先生の都合で変更。まともにレッスンできたのは1回だけと言う事。だから、さっさとお引き取り願った次第。
先生と会ったのは、だから6回だけ。でも、先生のプライベート生活はよく知っている。彼は自分のことしか語らなかったから。先ず、日本に来たのはお金を稼ぐため。それから、国際センターでセラピーを受けていた。お金がないのによくセラピーを受けられるねと聞くと、タダだと答えた。なんでこんなアメリカ人に日本人が只でセラピーを提供しなければいけないのかと、以前このブログにも書いた。そのセラピーの理由は、日本に来たのは7年前だが、4年前に日本人と結婚した。そして離婚。彼女は子供と自由に合わせてくれない。欝状態らしい。(ほんとかな?彼女はいるらしい。でも子供は別の話だからね)。
今までは、一週間に一回会っていたが、家庭裁判所から呼び出しが来た。母親が子供(男の子と女の子。たぶん三歳と一歳)と会うのは一カ月に一回にしてもらいたいと、調停を頼んだようだ。彼は彼女のことをstupid と言った。そして、日本の家族に関する法律もstupid だと。日本人の夫はさっさと妻と別れて、子どもに会えなくても平気かも知れないが、アメリカ人は違う。なんで日本はハーグ条約に署名しないのだとも言った。
あらッ、アメリカがハーグ条約に署名した時は、アメリカの家族法は日本と同じで親権をどちらか一方に認めていたのよ。映画の「クレーマー・クレーマー」はそんな状況を扱った映画だったんだよ。と言うと、僕もその映画は見たと言った。
それに、あなたはアメリカに元妻と子供がいると言ったでしょ。その子はどうしているの。と訊ねると、彼は「彼女とは結婚していない」と言う。結婚していなくとも、一緒に暮らしていたら日本では内縁関係で結婚と同じと見做されるけど。と言うと、子どもは娘だが、おばあちゃんと暮らしている。お金も仕送りしていると答えた。でも、アメリカ人の娘はアメリカに残して来ているんだと矛盾を感じた。彼の夢は、将来総ての子供が集まって皆で過ごすことだと、ノー天気に言っていたこともある。
最後には、「いいさッ、彼女が子供に会わせたくないならそうするさ。もう僕はいい。それで彼女が僕に勝ったと思うなら、そう思えばいいさ。彼女に会った時はこんな素晴らしい女性はいないと思った。だけど、女なんて誰でも同じさ、僕を締め出したと悦に入っていればいいのさ。彼女が欲しかったら、すぐにできる。誰でも手当たり次第さ。」と・・・。
で、彼の送付ミスのメールはそのままにした訳。すると、日曜日、二回目のミスメール。わたしがメールしなくても、彼は気付くだろうと思っていたら気付かなかったみたいだ。二回目の内容は、「明日、君の家に行ける」と言う物。これはほっとくとちょっとかわいそうかも、とメールを送ってやった。
Unfortunately, I’m not Junko. と。これで彼の謝りのメールが来るか。まあ、返事はなくてもいいかと。
すると、返事は、whose address is this? Why is it unfortunate?
完全に頭にきて、無視した。謝りのメールが来たのは、ようやくその日の夜だった。ある意味、おもしろい週末だったと言える。
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