上海の大家さんの話ですが、わたしの経験だけのことですけど、大家さんとは個人的に分譲マンションを買った人たちです。彼らの目的はさまざまです。投資のために買う、将来、住むために買う(家賃をローンに充てて、ローンが終わってから住むパターン)、買ったけど今は海外に住んでいる、等など。そして、分譲マンションは当初は単に箱だけです。つまり内装はなし。コンクリートの打ちっぱなしです。ですから大家さんの内装の感覚によって良いものもあれば、イマイチの物ものもあります。間取りも大家さん次第です。
さて、わたしたちが見つけた物件ですが、中味と間取りは妥協できる線でした。この大家さんは、本職は電話会社で、社長か勤め人か忘れましたが、とにかく融通の利く立場の人です。Jは彼との交渉で3回ほど話し合いをしました。わたしも同席しました。と言うのは、彼女はわたしの通訳のふりをしていたのです。つまり、都合の悪いことがあれば、「日本人、駄目だと言っている。」とか、「あとで、日本人、説得します。」とか言っている訳です。彼の方も電話会社に務めながら、新築のマンションに電話の設置をしにいって、良さそうな物件があれば投資し、4~5軒は上海市内にマンションを持っている人です。一筋縄ではいかないという意味。
��の情報では、彼は外国人にしか部屋を貸さないとか。というのは外国人のほうが綺麗に部屋を使ってくれるから。前の住人は韓国人。彼女の契約は1年でしたが、なんだかビザが下りなくて急に韓国に帰ってしまったということで、彼は、「わたし=日本人」に部屋を貸したかった様子。
��が言うには、
「大家さん、窓まで自分で掃除したよ。大家さんが自分で掃除するの珍しいね。冷蔵庫も綺麗にしてた。」
あぁ、もちろん家具つきです。その大家さんは他にも物件を持っているので、家具の倉庫も持っているらしく、この家具はいらないと言うと持って行ってくれるし、こんな物が欲しいと言うと、あれば相談に乗ってくれます。その部屋は住居仕様だったので、Jがこれはいらないあれはいらないと言って(事務所のために)、プラス二人の趣味に合わないものはいらないと言いました。そして、「事務所のために必要なものを入れよ」という交渉です。テレビも新しいものを買うということに。そして、さすが電話会社、2LDKの部屋なのですが電話機が4個。そんなにいらないということで、インターネットのシステムをいれよと交渉。そして電子レンジと(あとはほぼ完璧になんでも揃っていました)。
大家さんは、インターネットは安くできるからOK(電話会社なので)、そしてパソコンのための机もいれてくれる、でも電子レンジは自分で買えと。JはそれでOK。家賃も無事交渉成立で漸くわたしも一人の部屋が持てることになりました。事務所兼なのでその1室ですが。でも夜はひとり。文化教室の開講にも間に合いそう。
あとでJに聞いたのですが、
「電子レンジは引越しする時持っていけるけど、インターネットのシステムはもっていけないね。」
なるほど!!!
たいていの人はJのペースに巻き込まれてしまうけど、たいていの人は笑って「しかたがないね。」と肩をすくめるだけ。
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