2013年8月13日火曜日

最近のニュースより







��010年の米国勢調査でニューヨークなどの大都市で白人がマイノリティーに転じたとわかった。全米366都市のうち、ニューヨーク、ワシントン、サンディエゴ、ラスベガス、メンフィスなど46都市に及ぶ。2000年の国勢調査では32都市、1990年は10都市、80年には9都市に留まっていた。人口の増加はヒスパニック系やアジア系に見られ、黒人は白人と同様減少の方向にある。



専門家はこの背景として、白人は都市圏を離れて地方に移り住む傾向にあることと出産率がヒスパニック系やアジア系に比べて低い事を上げている。全米で見ると白人の子どもの数は430万人減少し、ヒスパニック系やアジア系(白人・黒人・アメリカ先住民以外)の子どもは550万人増えている。子ども全体に占める割合は、ヒスパニック系が23%と、90年の12%から上昇。白人は53%を占めるが、70%近かった90年に比べ減少している。報告では、2042年には米国全体で白人がマイノリティーになると予測している。子供の人口だけで見ると2023年にそうなる見通しという。



現在、一人の女性が生む子供の数は、白人が平均約1.9人であるのに対し、ヒスパニック系は平均3人である。平均年齢は、白人が41歳、ヒスパニック系が27歳、アジア系が35歳になっている。また、白人系(または黒人)の移民の数がヒスパニック系やアジア系に比して減少している事も一因となっている。







正直この問題についてどう考えますか。アメリカは移民の国なので人種構成については問題視しないのかもしれませんが、以前アメリカ人の先生が日本は移民を受け入れないと批難していました。日本の高齢化と人口の減少を考えると、安い労働力である移民を受け入れるべきだと。わたしは、それは移民を受け入れたい側の論理であって、移民する側からみれば身勝手な論理であろうと反論しました。労働力として他の国に移住する以外の目的の人はさておいて、他の国に働いてお金を得るためだけに来ると言う事は、非常に悲しい状況であろうと思います。誰も好き好んで他の国で働きたい訳ではありません。受け入れる側も必要な時は歓待するが、必要がなくなれば、または何か問題が起これば追い出しにかかると言うのが実情です。フランス、イギリス、ドイツ然り福祉国家である北欧諸国然りであります。また違うアメリカ人の先生は日本の出生率の低さを話題にしました。アメリカが人口問題で困らないのは移民で若い労働力が入って来る事に加え、白人以外の出産率が高い事にあります。その事実を指摘すると、「そうだよ、金持ちと命令を下すものは少ない程いいからね」と冗談とも本音ともつかぬ答えが返ってきました。驚いた・・・。



アメリカは移民の国と言いましたが、ベースとしてはやはりヨーロッパ(特にイギリス)からの移民だったでしょう。それから奴隷として連れてこられた黒人、先住民、そしてプエルトリコからの移住と思います。これらの人々は、その既得権を主張しないのでしょうか。わたし独自の理論で「アメリカフレーム論」なるものがあります。簡単に言えば、アメリカという枠組みに入っちゃえば全部アメリカというもの。つまりアメリカというコアはない。アメリカという枠の中で人々が流動して順次入れ替わって行っても、アメリカはアメリカなんだなあ。







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