
2013年8月13日火曜日
セラピー
この頃少々頭がおかしくなりかけているような気がする。というのは、仕事を、まあ、半分くらいリタイアして、人と会わなくなってきたからだ。一日中家にいて、誰ともしゃべらない。息子も東京に行ってしまったので、人と話す機会が全くと言っていいほどない。スーパーに行って、店員さんと話すくらいのもの。話すと言えば、週一回の英会話教室で英語を話すくらいで、日本語より英語を話す機会の方が多そうだ。
以前も同じように誰とも会わなくなって少々頭が変になってきたと思った事があって、英会話教室をプライベートレッスンからグループレッスンに変えた事があった。しかし、自分の話したい事しか話さない(話せない)ので、浮いてしまう。それでまた元の形態に戻した。今回は、今までした事がなかった文化教室なるところに通ってみようと、見つけたのは、ハイデッガーの『存在と時間』の講座。ハイデッガーの『存在と時間』は二回ほど手にとって、「やっぱり、読めないな~~~」と、諦めた本だった。
昨日が初回。生徒は10人くらいいた。いろいろ考える事は好きだが、本格的に哲学を学んだことはない。つまり、物見遊山で出かけた訳だ。原本と日本語訳での授業と書いてあり、日本語訳があるから大丈夫と思った。教室の入口に「今日の教材」と書いてあるところに、たくさんのコピーが置いてあった。わたしが教室に着いた時には、もう3~4人の人がいたのでちょっと様子を窺う。皆教材のコピーを熱心に読んでいた。なるほどと、5種類ほどあったコピーを一つずつ集めて、席に着いた。
講義の内容はまたの機会に書くとして、今回一度だけの体験で感じた事は、出席者同士が話す訳ではないので、わたしが先生に質問をしない限り話す機会はない。講義を聞いていて質問はあるのだが、その質問が講義内容に沿っているものかどうかさえ分からない状況なのでもうしばらく様子を見ようと思う。話す機会はないが、他の人々の存在を感じ、その人たちがする質問を聴いていると、少々和む。それから、何かを考える機会・ヒントが得られ、思考していると頭が燃えそうで愉しい。充実感が得られそうだ。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿