2013年8月13日火曜日
変わるチャンスと考えて・・・・・、
ac Japan の広告が話題を呼んだ。企業のCMがテレビで自粛された時に流れたもの。今も新しいバージョンが放映されているが、なんだか(こんなことを言うと非難されそうですが、非難覚悟で)「日本はひとつ」とか「日本はすごい」とかの表現が目立って、少々、???。9・11の後のアメリカでもそんな感じだった。日本の場合は、自然災害で敵はいないので、この表現でいいのかもしれないが、ちょっと国粋主義の臭いがする。以前、血液型占いが流行った時、「日本人は四つの型に分かれてしまいそうだ。日本人はすぐに染まっちゃうから」と誰か識者が言っていた。なにか大きなうねりに流されてしまいそうな気がする。
とは言え、もちろんわたしも日本の復興を強く望んでいる訳で・・・、天野祐吉さんが「CM天気図」で書いていた「CMがぼつぼつテレビに帰ってきた」と。彼の主旨は、この災害で日本は根っこから変わらなければいけないと誰もが思っている。CMも変わってもらわなければいけない。売らんかなの広告はもういらない。物を買っても豊かさを実感できなくなっている世の中、少しくらい不便になっても、生活の「質」を大切にするための空気、雰囲気を作り出していくのがこれからのCMの務めだ、と言う事。
その他の新聞の社説を読んでいても、日本人のこれまでの考え方、生活態度を根本から見直した方が良いと言う論調が目立つ。わたしも賛成だ。日本のGDPが中国に抜かれて第三位になった時、識者はもっと挽回できるような経済政策を打ち出せと唱えていたが、実際のところ国民が望んでいたのは、世論調査によると福祉の充実だ。ミルトン・フリードマンが提唱しているような「自由主義に基づく資本主義経済」など望んでいないのである。今が、日本を福祉国家にスライドするチャンスなのかもしれない。
ソーシャル・メディアで繋がっている若者の世界を見てみると、今回の大震災に対しても世界は(彼等の世界)ひとつのようで、彼等の行動には感動を覚える。「今時の若者は・・・」という、凝り固まった観念は捨てよう。彼等は着実に、今までと違う方向に世界を導いている気がする。
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