2013年8月13日火曜日

イグ・ノーベル賞・・・日本の誉れ(1)





先日、また日本人の学者がイグ・ノーベル賞を獲得したという記事を読みました。わさびの臭いによって、聴覚障害の人に火災を知らせる警報器の発明です。問題は空気中に適度な量のわさびの臭いを発散させる事です。つまり、量の特定ですね。受賞したのは、装置を開発した香りマーケティング教会の理事長、医師、香りを扱うベンチャービジネスの社長、取締役、臭気発生装置を制作した技術者など、とてもバラエティーにコラボに富んだ顔ぶれです。



記事によりますと、ユーモアのある発明や研究に贈られるこの賞を、今年で五年連続日本人は戴いているようです。今までの国際社会の日本人評価では、「堅物のくそまじめ」ってな感じでしたが、わたしの持論は「日本人は最高におもしろい」です。古代から。傍から見ればちょっと「ヘン」という事を真面目に極めていって、とんでもない物を作りだしちゃうんですから。そして、それもなんだかホンワカしていてクッスッと笑っちゃいませんか。褒めすぎかな~~~、褒めすぎですね。(最近聞いた例では、サハラ砂漠でサハラの砂からソーラパネルを作ろうというプロジェクトです。サハラ砂漠の1%にパネルを敷き詰めれば、世界の電力需要を賄えるそうですよ。)



あの例の「バウ・リンガル」がこの賞を受賞したというのは知っていました。あとは、ちょくちょく、新聞で紹介されていたのを見ました。それで、ちょっと調べてみると、イグ・ノーベル賞は1991年に始まりましたが、次の年の1992年から、ほとんど毎年日本人に賞が与えられています。



どんな賞をもらったか紹介してみます。中には、「オイ、オイッ」と突っ込みを入れたくなるような物もありますが、先ずは、列挙だけ・・・。



��992年、医学賞、足の匂いの原因になる因子の特定の研究・・・



��995年、心理学賞、ハトを訓練してモネとピカソの絵を見分けさせる研究・・・

  ハトはモネの絵を逆さまにおいても見分ける事ができるが、ピカソの絵を逆さまに置くと見分ける事ができないようです。つまり、ハトの習性はモネの絵には統制されるがキュビスムの絵には感化されないと言うことらしいです。



��996年、生物多様性賞、岩手県の岩石からミニ恐竜、ミニ馬、ミニドラゴンなど千種類以上のミニ種の化石を発見。いずれも絶滅しており、体長は0.3ミリ以下。



��997年、生物学賞、人がガムを噛んでいる時に、ガムの味によって脳波はどう変わるかの研究。

 

��997年、経済学賞、「たまごっち」によって、数百万人分の労働力を仮想ペットの飼育に費やさした事に対して。



��999年、化学賞、夫のパンツに噴霧するだけで浮気をしたかどうかをチェックできるスプレーを発明した事に対して。



��002年、平和賞、犬語翻訳機「バウ・リンガル」の発明により、人と犬に平和と調和をもたらした事に対して。



��003年、化学賞、兼六園内にある銅像にハトが寄り付かないことから、カラスが嫌う合金を発見した。



��004年、平和賞、カラオケの発明に対して、人々が互いに寛容である事の新しい方法を示した事に対して。



��005年、『においを発するカエルの分泌物の機能と系統発生的意義についての調査』に対して。131種類のカエルにストレスを与え、その時の匂いをカタログ化した。



��005年、栄養学賞、34年間の自分の食事を撮影し、食べた物が脳の働きや体調に与える影響を分析した事に対して。(ドクター中松)



��007年、化学賞、牛の排泄物からバニラの香り成分「バニリン」を抽出した研究に対して。



��008年、認知科学賞、単細胞生物の真正粘菌にパズルを解く能力があったことを発見した事に対して。



��009年、生物学賞、ジャイアントパンダの排泄物から採取したバクテリアを用いて台所の生ごみを90%以上削減することを示した事に対して。



��010年、交通計画賞、鉄道網などインフラ整備を真正粘菌を用いて、最適なネットワークを設計する研究に対して。



��011年、化学賞、火災等緊急時に眠っている人を起こす為のわさびを利用した警報器の開発に対して。





以上ですが、わたしが突っ込みを入れたくなったのは、1996年ミニ化石と真正粘菌がパズルを解くと言う物です。あとは、少々気になる物もありますが、合理的な説明が付くものと思われます。例えば牛の排泄物からバニリンを生成することは、食用には向かないようですが、芳香剤とか工業用に。また、バニラの木からの抽出よりはコストはかからないものの、薬品から合成すると牛の排泄物由来からよりは安くつくそうですが、環境的には牛の排泄物を処理できると言う事で有効なようです。また日本はバニリンを多量に輸入しているようなので、この点でも自国で賄えるようになればいいかも。





この続きは、下記の文です。







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