とりあえず1ヶ月は上海に住むことにしました。1ヶ月の間にちょっと考えようと思って。
わたしは上海しか住んでないので上海のことしかわかりませんが、ここの小さな会社は政府に認められていないモグリの会社が多いです。会社、お店など。ひとつの目安はその会社が発票(領収証)を出せるか出せないかです。領収書の用紙は決まっていて予め会社はその用紙を政府から買います。だから政府の機関に登録していないとその領収書の用紙を購入できないということ。この領収書で政府は税金の管理をしているんでしょうね。レストランで食事をしてスクラッチ付の領収書もらったこと無いですか?そこを削ると10元とか5元とか、1000元とか(あるいは「謝謝」)が出てきます。その出た金額をレストランから貰えます。これはレストランがお客に領収書を渡さないと政府が税金を取りはぐれるのでお客からレストランに領収書を要求してもらう為だそうです。そう聞きました。
会社を興すことは私たちにとっては大変なことですが、こちらではそうでもないみたいです。簡単に作ってだめなら簡単にやめます。お店だったらお店を借りて売るものがあればそれでOK。儲かったら徐々に内装とかディスプレイケースとか考えます。会社に勤めるのも同じ会社に3年もいれば「長く勤めてるね~。」って言われちゃいます。だからお店の場合もその伝で、だめならまた違うことすればいいという感じ。会社に勤めている人も自分で似たような会社を作ったりして、会社のお客を自分の会社に持っていちゃうということが起こっています。何のルールもありません。
そこでワンさんの会社のことですが、しばらくして突然ワンさんが日本語を通訳する人を連れてきました。Jもそのことは知らなかったみたい。それまではJがワンさんとわたしの間を通訳していました。ワンさんも日本に居たことはあるので少しは日本語をわかるのですが、ほとんど忘れていたみたいです。ワンさんはJの通訳を信用していなかったんですね~。Jとわたしで好きなこと言ってると思っていたみたい。こういうことはよくあることです。後にわかりました。彼らは従業員を全然信用していない。
ということで、通訳を通してワンさんとお話したのですが、その通訳が最低。つまり彼も能力無くてもすぐ商売を始めちゃうという類の一人だったんです。話は通じないは携帯は鳴るはで。携帯を止めろと言っても会社からの連絡だから駄目だと言うし。Jも初めはその通訳の通訳をしていたのですが、終いには怒っちゃってダンマリ。でも話しているうちに解ったことは、資本金はワンさんが80%、Jが20%と聞きましたが、ワンさんの資本金のうち30%分はオーストラリアに住んでいる友達が出しているとか。こんな話、面白くも何ともないでしょうがもう一言だけ。友達の会計士に中国の会社について調べてもらっていたので、海外の資本金が入る場合は用意しなければいけない資本金の額がすごく大きくなってしまうということは知っていました。到底わたしたちに出せない額です。オーストラリアからの資本が入っているのに資本金の額が少ないということはそれだけでこの会社は正規のものでないとわかります。でも、ワンさんはわたしに共同経営者になって資本金をだしてもらいたい雰囲気。日本人金持ちだから。Jに聞いてみたら、ホントのことじゃないよ。ただ資本金誰がいくら出したか紙に書いてあるだけ。やめた方がいい、受講料の歩合だけもらたほうがいいよ、と。
それで日本人の特質をいかして「考えておきます。」で話は終わりました。通訳代も高いしね!
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