中国は世界の工場です。
わたしが住んでいるところは上海の中心街で、そのメインストリートはブランドものの洒落たブティックが並んでいます。でも、一本裏道に入ればごちゃごちゃした小さな店が軒を連ねています。わたしは「ブランド」というものがあまりわからないので、こちらの裏通りの方を歩くのが好きです。
ほんとに一寸の隙間もなく建ちならぶ小さな店舗を見て歩くと、―――ハッハッハー、ブランド商品が並んでいます。ラベルが切り取られているものもあります。もちろん、ブランドものをそのままコピーしてあるものもありますが、一概にこれらが全部贋物とは言えません。「中国は世界の工場です。」―――わたしが推測するに、その検品に撥ねられたものが出回っているのでは。彼らにとっては、ホンノ些細な傷でその物が商品にはならないということは信じられないこと。そしてあるいは過剰に生産された物。注文の数だけ生産される訳ではないでしょうから。
この辺のところをJに聞いてみると、
「日本人向けに生産されたものは品質もいいし、みんなに人気があるね。そういうものだけ集めて売っている場所もあるよ。そういうお店がいっぱい集まってるところね。」
そういった裏通りのお店でわたしが買ったもの。
��.お店で洋服を選ぶのにラベルを見ていたら、えッ、何?いつからわたし中国語読めるようになった?何が書いてあるかよくわかるな~~~と思ったら日本語のラベルだった。コットン100%のパンツを買って穿いたら、その日にアナがあいた。
��.ラルフローレンのTシャツを60元(約900円)で買って、家に帰ってよく見たら、袖にボールペンで書かれたような青い筋が・・・。
��.わたしの好きな日本の「ドラッグストア」のTシャツが50元で売られていたので、即買った。日本で買えば、5000円から8000円。
��.どこのコートかはわからないが、気に入ったので買ったらポケットに穴があいていた。
��.Bossのバッグを250元まで値切って買って、家に帰ってよく見たらステッチの1箇所が弛んでいた。
こんなところか。
もちろん、すべての商品には「検査済み」のラベル有り。
もうひとつ、上海の郊外には何でも持って行けば「そっくりそのまま」作ってくれる工場があるとか。
��曰く、
「何でも、中国に来たものはみんな作っちゃうね。でも、たくさん作らなければダメよ。たくさん作らないと安くならないね。」
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