それは鳥居みゆき。「ヒット・エンド・ラン、ヒット・エンド・ラン」のフレーズが絶えずわたしの頭の中に響いている。彼女のシュールな芸風にノックアウト。でも、どこまでそれで押し通していけるか・・・それには、ちょっと不安が。
一番好きなのは、紙芝居。今までにもたくさんの芸人が紙芝居ネタをしてシュールな絵も描いたりしていたが、彼女の紙芝居には「絵」がない。紙芝居の絵をめくりながら物語を語っていくのだが紙芝居は白紙。それも時々めくり間違えて絵を戻したりする。その時の彼女の表情が間違えて申し訳ないという表情なのか、あるいは観客が彼女の芸について来ているだろうかとの不安の表情なのか。・・・・・・興味深い。
以前、友達と居酒屋で飲んでいた時、「お笑い」の話題になったことがある。彼女は「お笑い」の研究をしていて、夜中のテレビ番組を録画して分析していると言っていた。そこで女芸人には限界があるとの意見で一致した。例えば男性の場合、彼等はパンツ一丁でテレビに出てもOK。または脱いでしまってもボカシを入れればOK。女がお笑いで脱いだらどうする。引くに決まっている。山田邦子がピークの頃、そんなような事を言っていた。
しかし、「虻ちゃん」が出てきた頃から少し様子が変わってきたような気もする。彼女はパンツを見せて、毛まで見せちゃうようなところまでしているが、受入れられている。わたしはどんな女活動家が「女の権利」を叫んでもどうにもならなかったようなことを「虻ちゃん」が毛まで見せちゃうことで、It’s all right!で突破してしまった・・・と思う。その後「森三中」がパンツを脱ぐ芸を見せているがまだまだ「芸」と言う所まではいっていない感じ。
心理学の実験で、男性の芸人が面白いこと変なこと(かっこ悪いような)をしても女性はカッコイイとかステキだとか思い恋愛の対象になるが、反対に女性の芸人が変なことをすると男性は「面白い」とは思うが「カッコイイ」とは思わないというデータがある。この点も最近少々変化の兆しが見られるようで、男性も変な女性を恋愛対象に受入れる素地がでて来たような感が。
つまり、女性がただ綺麗・スタイリッシュと言うだけでなく、その個性そのままが受入れられる時代がやってくるかと思うと嬉しい。「お笑い」から女権拡張運動へ・・・GO―――GOッGO!!!エイッ!
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