2013年8月13日火曜日

英会話の先生・・・



英会話の先生の話です。



前回書きましたジャマイカオリジンのアメリカ人です。なにやら日本人妻と離婚したものの裁判所から呼び出しがあって、少々あやしい雰囲気です。そこで、直接関係はないもののハーグ条約について調べ、会話のトピックにと持参して次のセッションに臨んだわけですが・・・。



イーオンのショッピングセンターの中のフードコートで個人レッスンを受けています。5回目のレッスンです。彼はロサンジェルスでモデルをしていたことがあるという事で、いつもスタイリッシュな出で立ちですが、服装はいつもカジュアルでいつもニット帽を被っています。ジェロの如くバンダナらしきものを巻いてその上に帽子、そして帽子の下からレゲエのようなチリチリの髪の毛の束を覗かせていて、会話をしながら彼はその髪の毛をいつもクルクルと指で巻いています。



それが今回はスーツ姿で現れました。わたしが余程不審そうな顔をしていたのか、彼はなんでそんな顔で僕を見ているのだ、と言いました。わたしは一言「クール!!!」と。スーツ姿といっても、ちゃんとしたフォーマルな感じではありません。先ず頭にはキャップを被っていました。もちろんバンダナも。(わたしは彼の頭頂は禿げているのではないかと、少々疑っています。ず~~~と昔にそんな奴と付き合っていたことがあったから。可能性はあります)。黒のキャップで白い文字が真ん中に付いていました。どこかの野球チームのマークか。上着は黒。ドレスシャツは薄いピンクでタイは鶯餅のような淡いミドリです。うすい茶色の細いストライプが斜めに入っているようにも見えました。薄いピンクのシャツの下には黒のような濃い目の長袖のT-シャツを着ているみたい。彼の地肌???いや、素肌に直接ドレスシャツという感じではなかったと思います。



右手にはいつもの大きな腕時計。時計のガラスの上には、金属製の銀色の細い線で大きめの格子柄が浮かんでいます。左手首には革製のベルト。犬の首輪のようなもので色は黒。幅2センチくらいの物を二本並べて付けていました。そして大きめの鋲が3個ずつ。パンツと靴は覚えていませんが。



スタイリッシュでしょ!





彼は、このあと調停のために人と会う約束があるのでスーツを着ているのだと言いました。わたしが「トランスレーターか。」と聞くと、そんなもんだと思うけどよくわからないって。それで、ハーグ条約のトピックを持ち出すチャンスと思ったけど、彼が先に話し始めちゃったんです。



僕はとてもコンサバティブだけど、これからはその性格を見直して改造して行こうと思うと。

Wait, wait. あなたがコンサバティブですって。

そうだと思うけど。



彼はモデルだったと言いましたが、アクターでもあったらしいです。ロサンジェルスで多少の成功を得たと。テレビドラマのなんとかの賞ももらったけど、そんな業界の雰囲気、感じに馴染めなくてやめたと言いました。(これが彼の言うコンサバティブの理由?)。



成功している彼らを見ると、僕の方がよっぽど才能があるし、うまく演じることができる。なのに、僕はなぜ成功しないのかと言います。あァ、またここにもarrogant なアメリカ人がいたかと思ったけど、成功するには才能だけではなく他の要素が必要なのよと軽く言っておきました。例えば、強い心とか、資本主義に妥協して自分のポリシーをすてるとか、大衆に迎合して一般受けすることをするとかョ。



会話はこんな調子で進んで行ってハーグ条約には行きつけませんでしたが、最後にわたしが持っていたハーグ条約の資料を見つけて、「これは僕のためにかい」と聞くので、そうだと言うと、もらってもいいのかと。「よろしければどうぞ」と言うと、日本はハーグ条約に加盟していないんだよね、どうしてなんだと。理由はあるけど、今日はもう時間なので次回にと言いつつ、「こいつ、思ったより頭いいかも」と思った次第です。



そして、彼はいつものようにわたしに握手を求めて、スタイリッシュに去っていったのでした。





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