2013年8月13日火曜日

思い出しました。

ココさんのお話を読んでいたら思い出しました。どこがどうなって、どう繋がってどう言う思考回路で思い出したのかはよくわかりませんが。



マルタに行ったときのこと。



ホーム・ステイでした。荷物を片付けた後、第一声で聞きました。



Do you drink?



ホスト・ママは、“What?”



実は着いた日が土曜日でした。以前南アフリカに行った時も土曜日で、その上月曜日火曜日が祝日だったのでアルコールの類が買えなかったことを思い出したからです。カソリックの国は休日にアルコール類は買えません。スーパー自体は休みではありませんがお酒の置いてある棚はチェーンが巻きついていて鍵がかけられているのです。それで4日間もアルコールっ気無し。最悪でした。それで、彼女にワインを飲むのなら一緒に夕食の時飲みましょうと誘いました。わたしが買ってきますからと。ちょっと、直接今日アルコール買えるかと聞くのは気が引けたものですから。そしたら案の定「今日は買えない。」との返事。「わたしのものがあるから飲みましょうと。」と言ってもらえてひと安心。もちろん、その後は彼女にどのワインがおいしいか尋ねて買いに行きました。250円ぐらいでおいしいワインが買えました。



でも話はそのことではありません。彼女は、夕食はわたしと一緒にはとらなくて、もっと早い時間に食べていました。でも、夕食の時は同じ食卓について一緒にお話をしたり、テレビを見ながら時々私のことを気遣ったりしていてくれました。そして2~3回は一緒にワインを飲みました。その度に泣くのです。理由は、



She said,

わたしは、夫と19歳のときに結婚したの。彼は45歳。わたしは騙されたのよ。わたしは何で結婚したのかわからない。彼に仕えてきただけ。



というのは、彼女の夫は60歳ぐらいから病気で半身不随。今は車椅子生活です。そしてデイケアセンターには行きたがらないのでいつも彼の面倒を見なければならないのです。でも、彼女は週に1回は友達の家にブリッジをするために出かけます。そして、わたしに何かあったらここに電話してと言ってメモを残していきます。わたしは「え~~~、どうするの?何か起こったらどうするの~~~」ってほとんどパニック状態でした。



彼女の夫はその時80歳以上だと思いますが、多分一日中テレビを見て食事をしてという生活だと思います。わたしを見ても無反応です。彼がベッドに入る時、彼女が車椅子を押してお休みなさいと言って、わたしに目で合図します。そして、わたしも彼におやすみなさいと言っていました。



ところが、彼女の夫のアメリカに移民しているお兄さんがある日マルタに来て、わたしも2~3回会いました。そして、帰る前に皆(彼女とそのお兄さんと彼の娘夫婦)でレストランに行こうということになったのです。彼のおごりで。わたしはいつも髪の毛をアップにしていましたがその時はアップにしないで長いままにしました。それでレストランに行く前に彼女の夫にご挨拶したら、彼の目がピッカーと光って興奮して何か話し始めました。わたしは訳がわからずポカーンとしていたら、彼女がいうには、



彼は、若い時に付き合ったアジア人の女性を思い出したのよ。彼が好きだった女性はそんな風に髪が長く漆黒でフワフワしていたのよ。彼は思い出に涙を流さんばかりの様子。わたしは「う~ん、男って!!!?!」



そして彼女はレストランでワインをしこたま飲んでまた涙、涙でした。







なんでこんなこと思い出したんだろう?











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