2013年8月13日火曜日

お仕事です。

ということで上海で働いている訳ですが、ワンさんとは何の労働契約もしていません。ただ、航空券代と家賃、食事代(お昼)を保障されているだけです。あとは生徒の受講料の40%。と言っても生徒は例の3人のみ。彼らはほんとに2週間ほど銀アクセサリー制作を学んでお店を出すようです。この時は知りませんでしたがこういうことは普通のようです。と言うのも、そもそもワンさんとJがどこで知り合ったかというと北京です。北京にJが色彩検定の資格を取るために行った時、ワンさんも同じ生徒だったと言うことです。同じ上海から来たということで友達になって2週間ほどその講義を受けて上海に戻ってきてから2人で会社を始めたと聞きました。色彩アドバイザーのね。



そこでSARSです。仕事がうまくいかなくなって、まあー、SARSがなくても仕事はうまくいかなかったと思うけど、そこにわたしがノホホ~~~ンと登場したと言うわけです。



この3人生徒の他にも、ワンさんはいろいろ企画を考えているようでその一つがデモンストレーション。人を集めて銀粘土の説明、そして制作過程を見せて銀粘土のお店の加盟店を募ろうと言うもの。この時の彼女たちのやり方にはホント恐れ入ります。さすが中国商売人といった感じ。



第一番目は、彼らのコネクションです。前も書いたように彼らはどこにでも顔を出しお互いのコネクション作りに励みます。何か問題が起こると、彼らはちょっと考えてどこかに電話を掛け始めます。そしてこちらを向いて「OKよ!」。この調子で彼女たちはカメラマン、ホワイトボードなどのデモンストレーションに必要なもの、その他いろいろ調達してしまいました。



上海に戻ってくる時のわたしの航空券もそうでした。Jがどこかに電話していたと思ったらこちらを向いて「名古屋のここに行って○○さんに会ってください。その時××さんの友達だと言ってください。そしたら航空券を安く買えます。」



次は銀粘土です。銀粘土の形状は粘土ですが形を作って焼成すると99.9%の銀になります。簡単に言うと銀の凄く細かいパウダーをのりのような繋剤で固めて粘土状にし、焼成することで銀以外の部分をすべて焼いて銀だけを残すということです。だからたいていの人は「マジックだ!」とびっくりします。



彼女たちが言うには、「中国人こんなこと信じないね。」



そこで彼女たちは焼きあがった銀粘土の作品をあるところに持っていって成分を調べてもらって99.9%銀であると言う証明書をもらってきました。ほんとに彼等中国人は信じないのでこの証明書は後々もすごく役に立ちました。



次はわたし----日本人。日本人のえらい銀粘土の先生。わたしのありとあらゆるアピールできそうなところを洗い出して、パネルは作るは写真はとるは。名古屋でSと話し合った「わたしの周りの人や友達だけに教える」なんてことはどこかに飛んじゃいました。



それから、デモンストレーションに来た人々。



実は上海に来る前にサンフランシスコでもデモンストレーションをしたことがあります。友達が造形作家で自分の家で教室を開いています。そこで彼女が3週間ほど自宅に招待してくれて、ついでにデモンストレーションしてくれと言うことに。その時は2回、2日間したのですが、来てくれた人はそれぞれ10人くらい。皆、アーチストやアート関係の学生、ギャラリーのオーナー等ですごく関心を持ってくれました。それこそ「Oh,マッジクだ。素晴らしい。」と口々にいってくれて、ほんとにアートとしての関心を持ってくれました。



そしてここ上海。来てくれた人々の関心は商売だけ。儲かるか儲からないかのみ。全然、銀粘土に興味がなさそうな人もいたので、Jに「あの人誰?」と聞くと、Jは、「あの人は、見学しといて興味ありそうな人みつけたら、わたしたちに紹介して、紹介料取ろうとしてるよ。」・・・・・って感じ。



良いことは、サンフランシスコでは英語をしゃべらなければいけないけれど、ここではJが通訳してくれるので簡単。極端に言えば、「あいうえお、かきくけこ。」って言っていたっていいんだもんね!!!



そして最後に、彼らは撮影もしてデモテープも作ってしまったのでした。



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