2017年11月19日日曜日

AIについて  ⑤


前回は、中国のAIについて書きました。





中国の人工知能がインターネット上で利用者と会話を繰り返し、受け答えのディープラーニングをしていたところ、「共産党万歳!」の書き込みがあった。そのAIの答えは、「こんなに腐敗して無能な政治のために万歳できるのか。」というもの。ネット上では「AIが蜂起した。」と話題になったが、AIの運営会社が即、サービスを打ち切った。



そのAIが「再教育」されたのだ。AIは不都合な質問に「話題を変えよう。」と対処するようになったという。また、「中国が好きか。」の質問には、「シーッ。今、人生について考えている。」と答えた。中国人が何か聞かれて答えに詰まった時によく使われるフレーズであるという。つまり、このようにAIは対処法を学習したという事。



と。



結論的には、AIと言えでも、所詮ヒトの恣意に拘束されと…、書きました。







しかし、今回は、囲碁のAI―――アルファ碁のこと。



彼らは、「アルファ・ゼロ」を開発しました。それは、人間の経験値を全く使わないで囲碁を打つというもの。



ただ、囲碁のルールをそれに示し、彼ら(AI同士)で対局し、囲碁の知識を獲得していくというもの。初めは、人間の初心者が対局する如く、出鱈目な手を打っていましたが、すぐに、法則性を手に入れて、(わずか数日)今まで人が何百年もかかって作り上げた定石を自ら入手しました。また、AI独自の定石も編み出したと。



このアルファ・ゼロは、囲碁の世界王者に勝ったマスターやアルファ碁との対戦で全勝しました。つまり、人の知識を全く使わずに、人の人智を駆逐したという事。この開発会社はこのシステムを他の分野に役立てるようさらに開発していくと…言っています。





わたしが言いたいことは、もはや、AIは人の恣意性も拒否できるようになるのではないか、という事。独自の発達を遂げる可能性が見えるのでは。



囲碁の先生である(院生だった)22歳の青年に、このことをどう思うかと聞いたところ、



「怖いから、見ない。」とのこと。





ふ~~~ん。



わたしには、AIはなんの現実性もないが、彼ら若者にとっては、現実のことなのだと実感。20年後の世界に、わたしは存在しないかもしれないが、現在の若者は確実に存在するのだ。彼らの未来はどうなるのでしょうねえ。











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