という訳で、わたしたちは40・50プロジェクトを目指したわけです。つまり、まだそれを目指す書類を作る段階です。Jはそのために東奔西走しております。
そしてある日、
「今日、チンさんが事務所に来る。先生にいろいろ聞きに来る。」(チンさんとは、書類を作ってくれる会社でわたしたちの担当の人)
何?それ?Jがわたしのことを「先生」と呼ぶ時は碌な事はない。そのチンさんは本当にそのプロジェクトに見合うだけのことをわたしたちがしているのか、そしてそれだけの能力のある人物なのか面接に来るようです。Jはわたしたちがチンさんに示すことのできるありとあらゆる書類を洗いにかかりました。わたしの作品、わたしの講師の免許(日本での)、わたしの協会の登録書、いままで作品の載った本、日本での実績などなど。でも何かがヘン。「そわそわ」度が違う。
ジャ~~~ン!・・・チンさん登場!
��は・・・ねェー、ハンサムでしょ。・・・と目配せしている。年はJより一つ下で32歳らしい。Jとはいつも「美」の基準が違うのでハンサムとはわたしには言えないが、でも一応ハンサム。う~~~ん、歌舞伎の勘三郎の感じ。Jの男性に対する一番の必須条件は「背が高い」と言うことなのでこれは合格。わたしの感性から言うと彼は鼻持ちならない気取ったやつ。例えば、わたしたちは昼ごはんにはいつも近所の「飯や」といった感じのところで一食5~8,9元(1元:約14円)のものを食べているが、「チンさんはそういうところキライネ。」ということで、1食25元もするランチをご馳走した。ある時は仕事終わってからチンさんを招待するというので、どこに行くのかと思ったら、チンさんの趣味の中国伝統の「喫茶」。お茶が1杯80元。果物とかちょっとしたお茶うけはフリーでいくらでも食べることができる。お茶もお茶の葉はおかわりできないがお湯は自由に継ぎ足せる。
��は、
「安いでしょ。80元で食べ放題でお茶のみ放題よ。」
わたし、
「お茶飲み放題って言ったって、お湯だけでしょ。わたしが食べられるものはピスタチオだけだよ。なんで、夜にお茶をガバガバ飲まなきゃいけないの。わたしはビール飲むよ。」
「ビール、小さいカンが80元よ。先生、1缶じゃすまないでしょう。」
「いいよ、2杯目から自分で払うよ。経費じゃないね。それから、付き合うのはこれ1回だけよ。次からはJさんだけ行ってください。」
という訳で、チンさんをご接待申し上げたのですが、一応面接には合格したようです。でも事務所が良くないと言われ、ちゃんとした事務所を見つけるために奔走する破目におちいったのでした。今まではわたしの住居兼事務所だったので事務所とわたしの住居を分けてもらえるのは大賛成でラッキーでしたが。
��の様子を見ていると、心配はひとつ・・・トニーに3番目の父親が出来ませんようにと言う事・・・・・。
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