生徒は若い女の人が多いです。彼女たちはちゃんとした目的を持ってここに来ています。その真剣さの程度の差はありますが。英語を学んでもっと良い仕事に変わるためとか留学するためとか。日本人のように「趣味で」あるいは「勉強のための勉強」といった人はいないようです。留学を目指している人たちはたいていまだ大学生です。彼女たちは政府にビザの申請をしているがまだ下りないなどと話しています。3ヶ月から半年ぐらい待っている人もいました。アメリカやイギリスに行きたい人は難しそう。特にアメリカは。オーストラリアやカナダは大丈夫そう。
一度Jに「いっしょにアメリカ行こうよ。」と言ったら、「アメリカは無理ネ。」と言われました。Jによると日本に行くにも日本に住んでいる保証人が必要とのこと。Jの知り合いのカップルが日本に行く時、彼女の保証人は大阪に彼の保証人は東京に住んでいたので、それぞれ大阪・東京の空港に着いたとか。そしてそのあと合流したと。
そして、「彼女・彼たち」はやはり英語の名前を持っています。初めのころは毎回生徒が違うメンバーだったので、毎回名前の紹介がありました。一度「エンジェル」という名の女の子がいて笑ってしまいそうだったけど、笑ってはいけない、笑ってはいけないと頭の中で唱えました。Jに会った時に、「エンジェルという名前の女の子に会ったけど、そんな名前の人いるの~~~?」と聞いたら、しばらく考えた後(ほんとに2分間くらい)、一言、「いるね。」
後に、頻繁に会うメンバーが出来てきました。彼女たちと話していると、わたしは週に1~2回しか行っていませんでしたが、彼女たちは取れる授業はすべて取っていました。1日3~4コマぐらいを毎日。一人は、30歳前後だと思いますが、会社から派遣されて来たとか。つまり、会社のお金で。彼女の会社は外国人のための派遣会社で、彼女の仕事は仕事を求めてくる外国人を面接する部門。だから英語が必要と。その会社が業務を拡張するので(多分1年後と言っていたと思うが)、その時までに英語をマスターしなければいけないと言っていました。ただで英語を学べていいな~、と思っていましたが、それはそれで大変そう。
彼女のエピソードをひとつ。
この時は、彼女とわたしとアメリカ人の先生。中国系アメリカ人でサンフランシスコから来ていた優秀な先生でした。トピックは「アイドル」。先生は一応ビートルズなんかの資料を持ってきて話し合ったんですが、その後に中国のアイドルは誰?という話になって、わたしと先生は即「毛沢東」と冗談ぽく言ったのですが・・・
彼女は、「毛沢東は嫌いだ。」と一言。わたしたちが、「えッ!」と言うと、話し始めました。
彼女が小さかった時、彼女の弟が誤って毛沢東の写真を破いてしまったとか。こんなこと公安に知られたらどうなるかわからない。弟は「燃やしてしまおう。」と言ったが、お母さんが「そんなことできない。」と言って、何かの箱の(なんだったか忘れた)奥底にずっと隠していた。
そんな訳で毛沢東は嫌いだと。そんな時代がつい此間のハナシだったんですね~。
��0歳前半くらいの女の子もいました。彼女はもっといい仕事に就くために英語を学んでいるとか。彼女も同じように毎日何時間もここに通っていると言っていました。つまり会社はもう辞めちゃったようす。親から独立して一人でアパートに住みたいとも言っていました。しばらくしてから、「引越した。ひとりで住んでる。」との報告あり。
彼女と会うクラスはアメリカ人のおじいちゃんの先生の時が多い。おじいちゃんに見えるが若いかもしれない。55歳くらい???この先生の授業の時はハズレと言う感じがする先生だがこの学校で一番えらい先生らしい。わたしたちは一応テキストのコピーを買わされているのだが(わたしは驚いて「コピーなの???!?」と言ったら、スタッフは「テキスト買うともっと高いよ。」と言った。そんな問題ではないと思うけど!?)、この先生はそのテキスト通りの授業をする。先生のテキストには教えるポイントとか質問例とか書いてあるらしいのだが、そのまま言っているよう。と言うのは、この彼女は先生の質問にすべて答えるから。たまに、先生が質問する前に答えている。
彼女曰く、「毎日、来てるから、このテキスト全部やった。先生が話すこと全部知っているよ。」
まだまだ面白い生徒に会いましたから、それはまたのお話ということで・・・
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