2015年8月15日土曜日

さわらぬ神に祟りなし


今年4月に1カ月ペナン島に行ってきました。また、来年2月に行こうかな~~~と言うと、「そんなに気に入ったならマレー語を覚えたら」と言う人がいました。マレー語はアルファベット表記の上に、単語も英語から来たものがあるから簡単に覚えられると。

 

で、そのメールに答えたわたしのメールはこうです。

 

 

「ペナンで中国系のガイドさんが、言っていた事を思います。

アルファベットだから簡単よって。これでタイ語を覚えるには文字から覚えなければいけないって。それでいいの?

自分の文字を失って国際的になって、それでいいの?

コンゴの英語の先生が、キリスト教会(カソリック)で英語を覚えられてラッキーだったって言っていた。それで良いのかと聞いたら、彼の卒論は、コンゴの文化と英語のことだと言っていた。自分の文化を失った事はわかっていた。イックスキューズだったんだ。英語を受け入れた事の。

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なんでもいいよね。観光なんだから。」

 

 

このメールの返事はこうでした。

 

 

「文字は日本のローマ字と全く一緒です。英語や他の言語のように発音の例外はないと思います。

 

マレーシアやインドネシアは自国の文字を失ったわけではなく、フィリピン、ベトナムやアフリカの国もそうなように元から無かったのでしょう。

 

タイやビルマはインド文字から自国の文字を作ったわけだし、日本だって漢字からカナを作ったわけだから別に恥ずかしいことではないと思いますよ。

 

コンゴのことは知らないけど、多言語国家が統一の言語を使うとき旧宗主国の言語を使うのは自然でしょう。

 

日本などの単一民族で単一言語の国が世界的には珍しいわけだから、

 

ましてや欧米が勝手に国境線を引いたアフリカや中東の国家がひとつの言葉、文化、人種であるはずがないでしょう

 

シンガポールだって英語を公用語にして発展したしね。彼らはそれをシングリッシュと呼んでます。」

 



 

どうでしょう。

 

先ず、文字がなかったという事が間違いと思いました。「国」があって文字がないということはあり得ないからです。文字は、国家を維持する為にそもそも発明されているからです。文化のためではありませんよ。税収入の為です。TRIBE(部族)ならわかります。税収入はありませんから。

 

で、調べてみました。

 

「マレーシア語」

「マレーシア語」は、マレーシアの国語で、言語学的には「マレー語」と呼ばれます。マレー語は、マレー人の言語として発生し、系統的にはオーストロネシア語族西部マラヨ・ポリネシア語派に属します。マレー語の起源には諸説ありますが、現在のインドネシア、スマトラ島に端を発し、マレー半島、ボルネオ島に伝播したとする説が最も有力です。長い歴史の中で、マレー語は交易言語として用いられ、東南アジア島嶼部で広く用いられるようになりました。

現在、マレー語を国語とする国は、マレーシア、シンガポール、ブルネイ、インドネシアの4カ国です。マレーシアの国語は「マレーシア語」とも呼ばれます。また、インドネシアの国語は「インドネシア語」と呼ぶのが普通です。シンガポールでは、シンガポール英語(シングリッシュ)や華語(北京語)が広く用いられるものの、マレー語はマレー人の言語として根強く定着しています。また、国語指定には至っていないものの、タイ深南部ではマレー語を母語とするマレー人が人口の大半を占め、マレー語が日常言語として用いられています。

東京外大で学ぶマレー語は、マレーシアで地域の差を超えて用いられる、標準マレー語(bahasa Melayu Standard バハス ムラゆぅ スタンダードゥ)です。マレーシアの標準マレー語は、シンガポールのマレー語とほぼ同じで、ブルネイでも通じます。インドネシア語とは、ある程度は共通ですが、相違点も多く、その差は年々広がっています。

 

文字

マレー語の表記には通常、ローマ字が用いられます。

マレー語には他に、アラビア文字をもとにして考案されたジャウィ文字による表記法も存在します。ローマ字採用(1904年)以前はジャウィ文字が主な表記法でした。現在でも、看板などにジャウィ文字表記を見ることがあります。また、マレー人の大半はジャウィ文字を学校で習い、基本的な読み書きができます。東京外大では、3年次以降の選択科目としてジャウィ文字を学ぶことができます。

 

 

文字はありました。例えアラビア語が基礎になっているとは言え、わたしたちが漢字を借りたように、彼等はその文字を歴史的に熟成していたのです。

 

 

そして宗主国の言語を引き継ぐというのはどうでしょうか。

 

わたしが英語を主に学んだ「マルタ」は、いろいろな国の植民地でした。最後の宗主国はイギリスです。彼等は、英語を公用語と定めました。が、独立後(1974年)自国語のマルタ語(マルティーズ)を公用語とし、学校ではマルタ語のみを使用することになりました。そして、支配時で学校に通っていた今は年配の人々は英語を流暢に話せますが、若者は英語離れしています。そして、彼等が誇りにしている世界ですこぶる古い劇場で、英語の公演でなく、自国語のマルタ語でシェークスピアを上演しています。

 

 

そんな宗主国の言語を受け入れるのが当然だと誰が言えるでしょう。それなら、韓国や台湾も日本語を公用語にするのでしょうか。そして、このメールの主は、兄です。兄とは根本的に考えが違います。が、思想的な事を話さなければ、関係性はスコブル良好です。だから、「さわらぬ神に祟りなし」と言うことで、彼の逆鱗に触れないように快適なリレイションシップを継続すべきとしている今日このごろです(わたしも老いたよね)。








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