2017年1月6日金曜日

AI再考


アルファ碁の事です。この話題は、今朝のラジオ「すっぴん」で高橋源一郎さんに先を越されちゃいましたが。

 

中国の囲碁サイトにハンドルネーム「Master」という打ち手が現われて、連戦連勝の勢いです。そのサイトには、非公式ながらも世界のトップ棋士も参戦しているのですが、そんな棋士たちをも打ち負かしています。4日までに30勝無敗という成績を上げ、ようやく正体を明らかにしました。それが、「アルファ碁」の進化版だったのです。

 

「世界」トップ棋士と言っても、実際は、中国(台湾も)、韓国、日本の棋士なのですが、その中には日本の井山裕太棋士も含まれていました。つまり、井山さんはアルファ碁に負かされたという事。

 

アルファ碁を開発した会社のCEOは、「われわれの非公式のテストは完結した。今年中に公式戦で披露することになるだろう。」と発表しました。日本で開催されるZEN GOも参加すると言われる「世界大会」もぶっ飛んじゃいましたねえ。

 

井山六冠は、Masterの印象を「一手一手の質が高く、勝ちに向かって突き進んでいく印象。」と述べました。囲碁で言えば、人(トップ棋士)はまだAIが打った手を理解できるらしく、人間とAIの共同作業で「囲碁」というゲームの神髄を発見できるかもしれないとしています。人もまだ、AIから新しい手を学び、成長していくことができそうです。

 
 
 

 

2045年は、AIが人間の脳を越える「シンギュラリティ」が訪れる時とされています。しかしながら、シンギュラリティを提唱したレイ・カーツワイル氏は、「分子レベルのナノロボットを体内に入れ、外部のAIなどの『非生物的知能』とのつながりを図る事が出来る。」と言っています。人間の脳とAIを連携すると人間の知能は何兆倍にも拡大するとか。

 

実際、米国防省の国防高等研究計画局は、昨年1月、脳に埋め込んでコンピュータとつなげる小型装置を開発すると発表しました。ロシアの起業家ドミトリー・イツコフ氏は、人間の意識をアバターのロボットに移すプロジェクトを進めています。人が、肉体から切り離され、永遠の生命を得る事が出来るようにと。

 

「ヒトは肉体という牢獄に住んでいる」ので、これでやっと解放されるということですね。








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