2014年10月19日日曜日

英語・プライベートレッスン


ちょっとあわただしい時を過ごしていました。プライベートレッスンも2カ月ほどお休みをしておりましたが、今週久しぶりにレッスンを受けます。わたしがテーマを持っていきます。それで、「イスラム国」にしようかと、今考えています。と言っても、そんなに政治的な問題ではなく、日本人の学生が、この地域のバトルに参戦しようとして、失敗、逮捕された…、ことについてです。

 

北大の学生と千葉県の男性が、今、事情聴取をされていますが、彼らにはなにも「大義」はなさそうです。ただ戦闘を経験したかったとか、自殺願望とか、自分探しの旅のよう。彼らは、出発前に露見し、渡航には至りませんでしたが、もう渡航して、現地で戦っている日本人がいるのではないか…とは、想像できる可能性です。イスラム国の兵士は新聞記事によりますと、3万人。その半分は国外から来た外国人兵士と言うこと。10月11日の新聞でも、実際、戦闘に加わり日本に戻ってきた男性の記事を見かけました。

 

東京都在住の元自衛官、男性、26歳が、シリア反政府組織の一員として、政府軍と戦ったと記者インタヴューに答えています。シリア反政府組織とイスラム国の軍隊は、実際には違う組織ですが、日本人がその地域で闘いに参加していたというのは事実です。彼は、「極限状態で戦いたい」と言う思いで(ドロップアウトが目的か)、ネットで検索して、現地情報が豊富だったシリアを選んだと言うこと。やはり、正義も大義も政治思想、宗教理念もありません。

 

「戦場にいるのは、敵でも味方でも、戦うことを選んだ人たち。それを殺すのがいいか悪いか、問うことに意味はない。」と言っています。

 

もうひとり紹介されています。2013年まで数回、休暇を利用して反体制派の自由シリア軍と行動を共にしたというトラック運転手、47歳。彼は戦闘員ではなく、トレーラーを運転して近所の人を運んだりしていたと言うことです。銃撃戦に巻き込まれ、無事にくぐり抜けると「自信」が湧いたと述べています。

 

「現地にいると恐怖感や現実感がマヒし、苦しみを和らげてくれる。現実逃避ができる。」と答えています。「シリアには自分の居場所があった。」とも。

 



 

彼らが、イスラム国の建国を宣言したのは、つい最近のことなので、まだ、「イスラム国とは何か」ということは、はっきりしていません。徐々にわかってきた事は、彼らが「オスマントルコ」を標榜していること。オスマントルコの領土だった所にイスラムの国を樹立することです。スペイン南部からアラブ・アフリカそしてインド、パキスタン、インドネシアまでです。考えてみればオスマン帝国の存在はそんなに以前の話ではありません。第一次世界大戦で滅亡・解体されました。その時のイギリス・フランスの密約がイスラムの地に長い怨嗟の歴史を生みだしました。

 

と言う事は、近代合理主義の西欧の歴史が世界を席巻しているのもそんなに長い期間ではなかったということです。200年から250年くらいでしょうか。ローマ帝国が終焉を迎えたように、今なにか歴史が動き出している……のか、と思うこの頃です。

 

また、彼らは近代「国家」にも疑問を呈しています。今まで当たり前のように受け入れてきた、西欧近代の概念ももう一度棚卸をして、新しい息吹を引き込む時なのかとも思います。






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