2016年11月17日木曜日

AIと生きる


少し前に『火星行き1人2000万円』という記事をUPしました。その記事の書き出しは、「米宇宙企業スペースXのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は27日、人類の火星移住を目指して開発する超大型ロケットと有人宇宙船の詳細を公表した。」というもの。なんだか、1950年代、60年代のSF小説の書き出しのようだと、コメントしたと思います。レイ・ブラッドベリやフィリップ・K・ディックのよう。火星時代の幕開けです。

 

そんなSF小説やSF映画のことを考えていると、なんだか世の中そんな時代に突入していくなあと改めて思いました。トランプ次期大統領のこともあります。ロボコップやバットマンの世界は、政治家ではなくビジネスマン(大企業家)が街を牛耳っていませんでしたか。警察も刑務所も民間企業の運営です。今、資本主義社会の終焉という問題もありますが、未来の事は誰も予測できないと、米学者が言っておりました。全ての人類がハッピーになる理想社会か、あるいはビッグな資本家だけがハッピーになる世界か。

 



 

もうひとつの関心事は、「AI」です。まだまだ人工知能は囲碁には勝てないと思われていましたが、最近アルファ碁が世界の一流棋士(まだ一人にですが)に勝利しました。勝負の仕方などに問題があるという議論もありますが。しかし、このようにAIが囲碁のゲームに熟達したことは、AI自身がセルフ・トートself-taught出来るようになったからです。日本企業の囲碁ソフトZENも近近日本の超一流棋士、趙治勲と対戦する予定です。治勲さんは、3年ほど前にもこのソフトと対戦しています。その時は、確か「三子局」だったと思います。今回は互先です。彼は、「3年前のAIは、坊やだったが、今は学者様だ。」と言っていました。

 

そんな「AIとの共生」の何が問題なのかと思っていましたが、その中の一つが理解できました。AIが人間が教えなくても賢くなる仕組みは、「深層学習(ディープラーニング)」というそうですが、つまりは自分で学習しているということ。そうすると、AIが何かの問題で結論を出す時、その「過程」を人がわからなくなるということです。AIがどうしてそう判断したのかを明らかにしなければ、不正を疑われることにもなります。その透明性を確保することが、現在の課題のよう。

 

将棋の最高峰羽生善治氏は、「将棋で人間がAIに勝てなく来る日は必ず来るが、そのソフトが出す応えの過程がわからなければ、人はそこから学ぶことが出来ない。」と、おっしゃっています。テレビがどうして映るのかわからなくてもテレビを視聴することはできます。が、「わかっている人間」もいますからね。人類がわからないところでAIが進歩し続けるところに「恐怖が在る」ということでしょうか。








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