2025年10月10日金曜日

ああ、そうだった


 


ノーベル化学賞を受賞した北川さんが科学を好きになったきっかけを話していた。中学生の頃に読んだSF小説だったんだあ~。それは、フレドリック・ブラウンです。SF短編の名手でメチャメチャ面白い。


京都に住む中学生だった北川さんは、大いに頭脳を刺激されて科学への道に進んだらしい。


で、わたし。同じ京都に中学生の時住んでいて、おおいにフレドリック・ブラウンのSF小説に親しんだ。


きっかけは、兄が「この本ぜんぜん面白くないからお前にやる。」と言って、『SFカーニバル』という文庫本をくれたこと。はじめて手にする文庫本でした。それまでは、子供向けのようなサイズの本しか読んでいなかったから。




読んだら、メチャメチャ面白い。ゲラゲラ笑いながら読んでいたら、母と兄が不審な目を向けてきた。気にせず、一気に読んでしまった。


その本はアンソロジーだったので、いろいろな作者がいたのだが、一番気に入ったのはフレドリック・ブラウン。それから、四条河原町の大きな本屋に一人で足を運んで、創元推理文庫の棚からフレドリック・ブラウンの本を探しては読み漁っていた。


それからいろいろな作家のSF小説に進んで行ったのだが、原点はフレドリック・ブラウン。





どんどんマニアック化が進んで行き、フリップ・K・ディック、J・G・バラードからスタニスワフ・レム。またファンタジー小説から怪奇小説、シュールレアリスム小説まで突き進んで行ったのでした。ラヴクラフト、ボルヘス、イタロ・カルヴィーノと・・・・・・。


フレドリック・ブラウンから科学の世界に魅せられた人もいれば、幻想の世界に入り込んでいった人もいる。わたしは今でも抜け出せず、本好きなのに「話し相手」がいないという現状です。






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