女性コラムニストと思いますが、成人を迎えたときに、母親が「ハンコ」をプレゼントしてくれたそうです。それには名前しか彫ってありませんでした。その時は何も考えないで、反抗期なこともあり、机の引き出しにほおりこんでおいたそうです。
後に、母親が謝らないといけないことがあると神妙に打ち明けたそうです。
名前しかないハンコのことです。なぜ名前しかなかったというと、後に結婚して名字が変わっても使えるようにと。女は、結婚したら名字を夫の方に合わせるものだと思い込んでいたと。そんな考えで、あなたの人権を蔑にしてしまったと。
そのコラムニストが言いたかったことは、夫婦別性の事です。現在、母くらいの年代の人にも「夫婦別姓の選択」の自由が浸透してきた。だから、政治も早く結論を下すべきだということです。
これを読んで思ったことは、「あれ~、わたしも名前だけの印鑑もらったぞ~。」ということ。へ~、そんな意味があったのかと。
家は、商売系なので、ただの印鑑ではなく、実印でした。登録済みのもの。そして、名字と名前が彫られた印鑑と。こちらは普段使いにと。
わたしも夫婦別姓に賛成です。だけど、わたしは自分の名字が大嫌いです。家族の一員であるという思いにゾッとします。
私の場合、結婚して姓を変えて離婚してそのままの姓にしました。もちろんそのために結婚したのではありません。念のため申し添えます。たまたま、離婚に至ったということです。
でも、名字はほんとに極普通のどこにでもある姓なので、わたしは匿名性を得ることが出来たと……思ったものです。わたしは、何者でもない自分になった、と。
変ですよネ。



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