2014年5月10日土曜日

『SELF-REFERENCE ENGINE』 ―― 円城 塔


前回のUPで、英語のプライベート・レッスンは新しい先生になったと書きました。それで、どういう風に学んでいくかを考えています。なんで、生徒のわたしが考えなければいけないのかの疑問はありますが。。。でも、考えなければ、適当にあしらわれるだけだから、です。

 

前回に考えたのは、

MURDERER –A Play in Two Acts   Anthony Shaffer

The Martian Chronicles        Ray Bradbury

KWAIDAN                          Lafcadio Hearn

And

Vermillion Sands                    J.G. Ballard

でした。

 

それで、『マーダラー』に前回はしました。

 

で、

 

今回は、バラードの『バーミリオン・サンド』にしようかなと。というのは、この本はほんとに、昔昔買った本ですが、わたしの大好きな本です。原本の英語版と日本語翻訳のものを持っています。しかし、少々難しい。ディスカションまでいけるかが疑問です。

 

それで、どうしようかなあ…、と思っていると、ある記事が目に留まりました。朝日新聞です。芥川賞候補になった円城さんの『Self-Reference ENGINE』が米国の文学賞、「フィリップ・K・ディック賞」で特別賞を受賞したというもの。

 

ディックはわたしの大好きな作家です。1960年代の作家ですが、今でも、いろいろな映画の原作になっていますよ。シュワちゃんの『トータル・リコール』も彼の作品です。ほんとは、原作は、5ページほどのショート・ストーリーなんですが…。あと、『ペイ・バック』とか、ほんとにたくさんの映画があります。彼の原作と意識されていなくても。

 

それで、アメリカで受賞したのなら、英語に翻訳されているんだと思い、アマゾンで検索すると、たしかにありました。ちょっと良くありませんかあ。。。と言うのは、今までは、英語の原作を日本語で読んでいたのが、日本語の原作を英語で読むということ。日本語がどのように英語に訳されるかというところにも興味があります。そして、自分自身、英語を話す時に、どのように言うかの勉強になるかもと。

 




 

内容は、日本では芥川賞なので「純文学」ですが、アメリカでは、フィリップ・K・ディック賞なので、SFです(ディックは、自分をSF作家とは思っていなかったらしく、いつもSF雑誌にしかフューチャーされないことに悩んでいたようです。彼は、メインストリームの文学に憧れていたようです。)。

 

少しだけ読んだところ、時間律が滅茶苦茶になってしまい、過去も未来もゴチャゴチャに進行している世界の話のようです。ある時点で会った彼女とそれぞれに時間的に反対方向に進んでいる彼の話……、でもわかりません、ほんとに、物語を一つ読んだだけなので。

 

 

この話を先生が理解できて、話合いまでいけるか疑問ですが、とりあえず、これでプライベート・レッスンを進めて行こうかなと、思っています。

 
 






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